Denali's Room 一語一絵

旅と猫とあんことスイカを愛する絵描き、デナリこと大野舞が日々をつづっています。

2006年07月

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昨日一晩海にゆられ、今日の昼に神戸に到着。昨日とはうってかわってありえないくらい暑く、甲板に出るとすぐに日やけしそうです。今朝ははやく起きて、デッキでみんなで体操しました。風を感じてすぐ下の海を見ながらだとなんでも楽しい。身体を動かすのも、ランチをするのも。
今日からいよいよベトナムを目指して日本を出ます。昨日は早速かなり船酔いして大変でした。部屋が最下層なので海の底。ベッドに寝ているとミシミシして、ああ、この壁の外は海かと思うと閉所恐怖症としてはちょっと慣れるまで頑張らねばです!

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船の中が計算外に圏外でした!メールくださった方すみません。船の中、なかなか快適です。ではではいってきますー!!

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とうとうこの日になってしまいました!
そしてまだ準備が終わってない・・・。とはいえ、もうどうしようもありません。
7月21日の正午に横浜大桟橋を出航し、10月いっぱいまで、地球一周してきます!3ヶ月の間、かなりブログの更新がままならないと思いますが、たまに港からリアルタイムで写真などをアップしてゆく予定ですので、よかったら覗いてみてくださいませ。ちなみに、こんなスケジュールで船に乗って世界を回っています。
ずっと行って見たかった国、トルコ。
私のフォスターチャイルドがいる、ケニア。
アドリア海の真珠と言われる、ドブロブニク。
今回いくのは私がこれまで行った事のない場所ばかり。
そして訪れるであろうたくさんの世界遺産や、遺跡。
あまりに状況が壮大すぎて まだ自分が行くっていうリアリティが全くありません。
でも、今回もまたデナリワールドの住人たちが多く このブログに登場することになると思います。
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img20060719.jpgあれよあれよという間にもう19日になってしまい 気づけば旅立ち前日です。アワアワ。どうなることやら。何か、私のことだから 準備に穴があるような気がしてなりません。

昨日は会社の私がいた部署で壮行会をしてもらいました。役に立つ以前にお世話になりっぱなしだったのに 一生忘れられないような言葉とエネルギーをいっぱいもらえて 本当にこんなに温かい事ってないなあというくらい嬉しく ハッピーに寂しいトロリとした何かに心が満たされてゆきました。

そして、不思議で素敵な帽子をもらいました。
どこか民族的であり、
総じて牧歌的であり、
かすかに神話的であり、
そして素晴らしくキノコ的です。

旅にかぶっていこうと思います。


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突然ですが「杯子狂熱」
はて、これはなんのことでしょう。
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img20060716.jpg気づけばあと5日しかない。まずい。。
今日はパッキンの合間に髪をかなり短く切りました。夏の間と旅の間は短いのが一番。最近ずっと短いです。昔は背中まであったのにな。(貞○というあだ名がついたくらいの長さでした)
首の後ろがすうすう、結んだりアップにしたりするのとはまた違う、この重力のなさ。夏の暑さと風の冷たさが、うなじにすうっと直接しみこんでくるこの軽やかさは 男性には当たり前かもしれないけど オンナにとっては選択して手に入れる、ひそやかな満足なのです。
髪と爪は人間の身体の中で植物のように自然と成長して、先の方から失われてゆく部分で、だからこそ最も「あそび」がある器官。消耗品とまでは言わないけれど、(何せ女の命らしいから)とりあえず伸びるんだから「自分にはこれしか似合わない」と思わずにどんどん遊んでみればいいと思います。色を変えるのも、パーマも、思いっきり短くするのも。失敗しても、それもまた一興。
ふと思ったけれど 私から過去に伐採された髪の毛たちは今どこでどうしているんだろう。26年間、私が生産してきた毛の総量を想像すると、ちょっとギョっとします。

img20060714.jpgここ2、3日更新が滞ってしまいました。気づけば出発まで1週間を切ったというのに、なぜか目の前にはまだ仕事が。出発前にやらなければいけないこと、自分がやりたいこと、会いたい人、そんなのがたくさんなのに加えてパッキングの進行も思わしくないので、さすがにブログの更新のプライオリティがちょっと低くなってしまっていました。(出発前にFF12をクリアしようと思ったけど、もう無理。)そんなわけてしばしお許しを。

パッキングについて。
3ヶ月の船旅というのはなかなかに中途半端な期間であります。船というのは基本的に陸から隔絶された海上のひとつの島なので、留学や旅行なら現地調達すればいいものを、用意していかなければいけなかったりします。それに加えて、全て「ひとつ」では足りないのです。例えば、歯磨き粉。例えば、化粧品。全て、2個だと多いんだけど、1個だと3ヶ月はもたない。だから、全て2個ずつ買うわけです。かさばる。。。
ちなみに、荷物は全て事前に船に宅急便で送るシステムになっています。だから多くても別に重くて運べない、なんてことはありません。
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以前、うちのチンチラの昴が毛玉が出来すぎたため、丸刈りになるという事を書きました。要望が多かったため、その結果報告です。ちょっとインパクト大きいので、オフィス等声を出してはいけない場所?でこのブログを見ている方はちょっとお気をつけください。

ビフォー

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見よ、このふさふさもっさもっさラブリーハート
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img20060711.jpgこの1週間(文字通り本当に丸一週間)ほど心血を注いだ巨大絵が本日なんとか完成しまして、ほっとしております。すごい達成感だ・・。しかし、まだ出発前に描かねばならないものがたまっておりますので、すぐ次、という感じですが、この1メートル以上の大きな絵を描いたことは、自分の中でも大きな意味を持ったことでした。
小さい絵ばかり描いて、小さい画面ばかり見ていると、絵の世界が小さくなる。
と、思いました。大きい画面はアラも目立つし、大胆な線は勇気がいる。けれど、その真っ白な空白と対峙することで、自分の小ささも見えてくるし、白い世界との対話はすなわち自分との対話でもあるのです。小さくまとまったものは「ごまかし」が簡単で、こぎれいに見えるけれど、大きな画面の中におくと力が弱まったりします。
大きな絵は、嘘がつけない。
もっと大きな絵をたくさん描こう、そう思いました。大変でしたが、楽しかったです。壁画完成画はクライアントさんのご許可を頂ければ、ちゃんと載せたいと思っていますのでまた今度。

showletter.jpgだいぶ白いところがなくなってきました・・・。
本当に、ものすごい長い時間、この壁に向かってもくもくと白い部分と戦っています。本当に塗っても塗っても塗っても全然先に進まなくなって、かなり何度か頭がおかしくなりそうになりました。
果たしてこれが明日終わるのでしょうか。ベッドの脇の壁に紙を貼っているので、ちょっと後ろを振り返るだけで睡眠の誘惑が襲ってくるのです。
これぞ自分との戦い。

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