たかいところから東京を見下ろすと、一体なんてものすごい場所に自分は生きているんだろうと思う。
たったひとつの小さな窓から、昔働いていた会社も、10年くらい前デートで歩いた事がある道も、友達が住んでいる家も、父が設計に関わったと自慢げに話してくれたビルも、ぜんぶぜんぶ見渡せる。眩暈がするくらいのたくさんの人生が凝縮されている。
たかいところは大抵静かなので、渋谷のスクランブル交差点ほどのナマナマしさはないのだけれど、その分ひたひたと問いが押し寄せてくるみたいに思えるのです。
走馬灯を見る感じってこういう感じかもしれない。続きを読む