Denali's Room 一語一絵

旅と猫とあんことスイカを愛する絵描き、デナリこと大野舞が日々をつづっています。

2014年02月

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もうすぐ3月、初節句。
ピノ初節句のために、お内裏様とお雛様を手作りしてみました。木製です。お雛様は娘の健やかな成長を願うためのものだとか。私も小さかった時は、飾ってもらうのがすごく楽しみでした。なんというか女の子にとっては精密で美しいおままごとキット遊べる楽しいイベントという認識ではないかと思います。

女の子の守り神たるお雛様、本来は一人に一セット必要らしい。だから例え姉妹でも、本当は両方に買ってあげるものだというのを調べていて知りました。ピノにも本当はちゃんとしたお雛様を買ってあげられたらよかったけれど、経済的にもスペース的にも無理じゃわい!ということで、そこは気持ちでカバー。今年はメインの二人で力つきたけれど、来年は三人官女を作って、その次は五人囃子を作って、みたいに、ちょっとずつ揃えていってあげて、いつか、ピノのための豪華な7段雛にしてあげたいと思う。7年後かな?

人形を作るときは、いつも魂がこもるように、丁寧に塗る。
そして顔は最後に描く。やっぱり目を入れるときに魂が入るような気がするんだ。

時間がかかって間に合わないんじゃないかと思ったけど、なんとか節句前にできてほっとしました。3月3日をすぎたらすぐに片付けないと嫁にいけないらしいが、せっかく作ったからもうちょっと飾りたいし、3月中くらいいいかな(笑)

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ふーたりならんですましがおー。
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このお洋服、80サイズ。ピノ用のTシャツです。
手作りしました。続きを読む

ka-chan

かーちゃんの話。
かーちゃんは私が小学校3年生のときに、同じクラスに転校してきた女の子で、日本人なんだけれどハーフみたいな美人さんだった。かずこだからかーちゃん。同じ団地に住んでたから、すぐに仲良くなって、それぞれ妹がいて妹同士も同い年で。何をするにも一緒で、学校が終わったあといつも4人で遊んでいた。けれど結局2年もしないうちにかーちゃんはまた転校することになってしまって、それを聞いたとき道端で泣いたのを覚えてる。大人にとって電車で行ける距離であっても、小学生には転校というのは永遠の別れに等しい。
その後、何回か夏休みに新幹線に乗って会いにいったりもしたけれど、やっぱり会えるのは1年に1回あるかないかで、それもだんだんなくなっていった。最後に会ったのは大学生の同窓会の時だから、それももう10年以上前の話だ。

けれど年賀状のやりとりだけは、出会ったときからずっと続いている。かーちゃんは私よりも早く結婚して娘を1人産んでいて、赤ちゃんが生まれてからは毎年年賀状はその子の写真。私はもうかーちゃんがどんな顔をしているのか知らないけれど、娘さんの写真を毎年楽しみにしていた。

そして、かーちゃんの娘は今年小学校3年生になるのだが、今年のお正月に届いた年賀状を見てびっくり仰天!私たちが出会った年齢になった娘さん、かーちゃんにあんまりにもそっくり!びっくり通り越して遺伝子の所業にひれ伏したくなるくらい、そこにいたのは、かーちゃんそのものだった。

私の中でのかーちゃんの一番鮮やかな記憶は、小学校3年生で止まっている。一緒にキャンプにいったり、イモ掘りをしたり、お泊まり会したり。それから今まで、私だけがこんな風に年をとって30代になって、彼女だけはまだ年小学校3年生のままなんじゃないか、年をとらない妖精さんだったんじゃないか、そんなありえない妄想にとらわれるほど、似てた。

だからなんだっていう、ただそれだけの話なんだれど。

今年はかーちゃんとかーちゃんの娘に会えたらいいな、と思った。
会いにいける距離なんだから。

真っ黒に日焼けして空き地に秘密基地とかつくってた私たちが今2人とも子育てしてるなんてやっぱり不思議。年はちょっと離れちゃったけど娘同士がまた遊べるような日がきたらいいな。そして私にそっくりとよく言われて密かに夫を悲しませている(笑)ピノがこれからどんな風に大きくなっていくのかも、楽しみだ。気まぐれな遺伝子たちよろしく。

nada


お仕事のお知らせ。
2月5日発売の角野栄子さんの小説「ナーダという名の少女」(KADOKAWA )の挿画を描かせて頂きました。南米の香り立ち上る、夢と現実の境目のような素敵な物語。  
絵を描かせて頂けてとても嬉しかったです。
南米のあの匂いをかぎに旅に出たくてたまりません。

角野さんの代表作「魔女の宅急便」。小説はもちろんジブリの映画は何度観たかわかりません。小さい時、ジジが大好きすぎて特大ぬいぐるみが欲しくて(高い)すごい勢いで両親にごまをすった記憶があります。笑 結局ちょっと小さいやつを買ってもらったような気が。


実写版の映画の公開も近づいていて、楽しみです!まだピノを預けて映画というのは一度もないけれど、観たいです。ヒルズのママズクラブシアターでやってくれることを祈る...ちなみにママズクラブシアターとは、赤ちゃん連れで映画を観に行けるシステムです。作品は選べないけれど、木曜日のこの時間だけとか決まった回に、ちょっと明るい館内で映画が上映されるという嬉しい仕組み。「そして父になる」と「スティーブジョブス」とこれまで2回行きましたが、館内全員お母さん、全員赤ちゃん抱っこ、廊下にはベビーカーずらり、あっちで泣くとこっちでも泣く、ポップコーンは飛ぶわ、みんな通路に立ってユラユラしたり、おっぱいあげたり、オムツかえに出たり、自由。でも全員が同じ状態だから、とてーもリラックスして映画が観られるという素晴らしいシステムです。ご存知ない方は、是非。

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