Denali's Room 一語一絵

旅と猫とあんことスイカを愛する絵描き、デナリこと大野舞が日々をつづっています。

2017年05月

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ネムが面白い。
四六時中、とにかくピノの真似ばかりしようとする。おねえちゃんがお菓子をもらっている、おねえちゃんがテレビを見ている、おねえちゃんが三輪車にのっている、それをじーーーーっと観察して、自分もやろうとするんだけれども、当然うまくできなかったり自分はもらえなかったりして、イーーーッと怒っている。それもまた面白いんだけど。思い通りにならないと、ピノの髪の毛をひっぱったり、たたいたりするのでよく私に怒られるのですが、ピノはこんなことしなかったなあ、と考えてすぐに、そりゃそうだ、だってピノにはやりたいことを邪魔するような存在は誰もいなかったんだから、と気がつく。
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神戸は元町にある商業施設、BALに私が以前こちらで個展をさせてもらった時に作った、パネルの絵が飾られています。1階と2階の間にある階段の踊り場のところ。原画をファブリックパネルにしたもので、かなり大きいです。
左から

「空と在るくらし」
「海と在るくらし」
「森と在るくらし」

です。

バルの最上階のギャラリーでこれまでに2回個展をさせてもらったことがあります。1回目は2010年のアラスカカレンダーの原画展、「いのちとのくらし」展。そして2回目は、90歳になる書道家のおばあちゃんの卒寿の記念に、合同で開催した「卒寿昔話」展。をしました。それ以外にも、セールの広告のイラストを描かせて頂いたりしたこともあります。

こんなのとか、こんなのとか。

その時は本当、自分が神戸に住む事になるなんて、想像だにしていなかった!!

めぐりあわせってなんて不思議なんでしょう。

ということで、バルにお立ち寄りの際は見てみて下さいね。
いろいろ新しいお店も入って魅力的になり、ついお財布の紐が緩んでしまう場所です。

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大事に使っていた、陶器の器を自分の不注意で欠けさせてしまった。
3歳1歳がいる食事にも毎日ばんばん使っていたから、いつかは何かあるかも、と思っていたけれど、やっぱりショックだった。(しかもやっちまったのは、子どもではなく自分だった!)

でも、はじっこが割れて少し欠けただけだったから、「金継ぎ」というものをすればまだ使えるかもしれない、と思って、ネットで「金継セット」を買おうかと検索してみた。

そしたらびっくり。

金継セットを買う値段で、同じお皿が3枚は買えるではないか。
そりゃそうか、「ゴールド」なんだもんな、と当たり前のことを思い知る。

さて、どうしよう。

普通に考えたら、新しいお皿を買って、欠けたものを捨てるのが一番合理的だ。作家さんのお皿ではあるけれども量産されているものだし、私は金継をしたことがないし、うまくできる自信もない。

でも。私がこれまで愛着を持って使ってきたのは、欠けてしまった、このお皿だ。作家さんの個展に伺った時にご本人と直接会話をしながら、買ったこのお皿だ。

古いものを使い続ける方が、ピカピカの新しいものを買うよりも高くつく。それでも、どうしてだろう?使い続けたいと思うのは、目の前のこのお皿なんだ。

ポチッとするだけであっという間にモノが手に入る世界、決まった曜日に出しておけば、誰かが持って行ってくれて代わりに捨ててもらえる世界。ずっと一緒にいたいものと、簡単にゴミ袋に入れられるもの。その差を作り出すのは値段だけでは、きっとないはず。

モノを大切にするってどういうことだろう?
自分とモノと間の物語ってなんだろう?
それがちゃんと築けていれば、きっと何かがみえてくるはず。

と、そんなことをとりとめなく考えているであります。

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