4月に入ってから、今年の自分の中での目標「運動をする」を達成するべく、ちょいちょいホットヨガに通い始めた。運動をしようという意識で何かをするのは5年以上ぶり。その時は下北沢でジムに結構な頻度で通っていたので、自分で言うのもなんだけれども体は引き締まっていた...。それがこの5年の間、2回の妊娠出産ですっかりぶよぶよになり、体脂肪率は上がり、育児による偏った筋肉のつきかた(抱っこ筋)をし、持久力はなくなり、仕事も座ったままだからすっかり猫背になってしまった気がする。
家の近くで、1回1時間なので気軽に行けるのです。ホットヨガなので汗だく、なまりすぎているからか、毎度筋肉がびしびしとなる。けれど久しぶりのヨガは「ああ、自分は体を使っていなかった」ということをありありと感じさせてくれる。呼吸を通して、体の隅々まで意識する。鼻から吸って、口から吐く。鼻から吸って、口から吐く。肺がふくらんで、横隔膜が下がる。
自分の呼吸の流れ、筋肉の動き方。それ以外のことを考えないで、肉体を感じる時間、というのが、ここしばらく本当になかったから、それがとにかく心地いい。使っていなかった部分がぐうーんと伸びて、酸素が通うのが分かる。
まったくもって自分の体を置いてきぼりにしていたなあ。
ごめんよ、体。
ヨガをした後は気分もスッキリしてストレスがなくなるせいかドカ食いもしなくなるし、コーヒーではなく水をひたすら飲みたくなるし、良いことしかない。ただ、ぐったりしてしまうので仕事が忙しい時にはいけない&夕方以降の育児が辛い...。笑 なので、もうちょっと体力を取り戻せるまではゆるいペースで続けていければと思います。
先日参加したヨガのときのこと。
コップ1杯くらいたまりそうな汗をかいたので、最後の寝るポーズで、部屋が暗くなった時、自分の呼吸が空間にとけこんで、輪郭が消えたように感じた瞬間があった。体を使いすぎたあとの浮遊感の中にいたその時、もはや思えば半分寝ていたのかもしれないけれど、インストラクターの女性の声ではない、おじいさんのような男性の声がものすごく耳元でハッキリ聞こえた。
「やっぱり愛なんじゃよ、愛。」
と言われて、ハッと目が覚めた。
私はスピリチュアルな人々に囲まれているけれど、自分自身は実は全然不思議体験をするタイプではないし、どういう感じがするものか知らなかったので、びっくりした。
そしてその一言のあと、すぐにスタジオの電気がついて、私の意識も地上に戻ってきた。やっぱり寝てたのかな、と思ったけれど、あの宇宙の中に浮かんでいるような感覚、誰の声だかわからないけれど「やっぱり愛」という力強い声に妙に納得して、その日は自分にも人にも子どもにも、いつもより愛成分多めで過ごせたし、これからもそうありたいなあと思った。
真理にちょこっと触れた気分。
それもまたヨガを始めて良かったことの一つ。
愛だよね、愛。