Denali's Room 一語一絵

旅と猫とあんことスイカを愛する絵描き、デナリこと大野舞が日々をつづっています。

2021年05月

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先日長女ピノが8歳になりました。こんなにほやほやマリオだった赤子がもう8歳…。50センチだった身長が、たった8年で123センチになるって…子供の伸び方ってやっぱりすごい。私なんて8年前から今までで1ミリも増えてないのに。寝てる姿を見ると「長っ!!!」って思います。

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ともあれ元気に大きくなってくれて、ありがとう。すっかり「女子!」という感じになってきた小学校2年生、新しい環境の中で日々頑張っていて、元気に小学校に通っているその姿はとても頼もしい。
誕生日イベントで上海ディズニーに行きました。前回は日帰りだったのですが、今回はトイストーリーホテルに前泊したので次の日早朝に入ることができ、なんとシンデレラ城貸し切りショットーーー!!これはなかなか貴重ではないでしょうか。

次女の身長が足りず、前回はいろいろ乗れないものの方が多かったのですがそんな次女も102センチラインをクリアし、一緒に「ソアリンオーバーザホライズン」に家族で初めて乗ることができて、すごかったです!技術がどんどん進んで、アトラクションの未来はすごいなあ…永遠に完成しない夢の国、これからもたくさん楽しませてくれそうです。

大人びていると思いきや、まだ一人で寝ることもできないし、カリブの海賊が怖いと泣き出す子供らしいところもある長女。(90センチの子でも乗れるジェットコースターも断固拒否!)
これから今のこの環境でどんどん成長して、どんな女性になっていくのかな。とても楽しみです。しっかりしているから、抜けている母をこれからジャンジャン助けてね。

お誕生日おめでとう。
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新しい本がでます。今年のデナリカレンダー2021「せかいのえまもり」が素敵な「塗り絵」の本となって再登場。河出書房新社さんより、6月4日に発売、現在アマゾンなどで予約受付中です!



「えまもり」という言葉は、本文には登場するのですが、タイトルとしては初めて見る人にもわかりやすく、「おまもり」になりました。
カレンダーを塗り絵として出していただくのは、「宇宙とつながるマンダラ塗り絵〜デナリのマンダーランド〜」以来、2冊目になります。線画として全て描きなおしているので、眺めるのとはまた別の新しい形で楽しんでもらえたら、とても、とても嬉しいです。
また今回の塗り絵の本は、海外引越しの最中に進行していたので、成田空港で修正し、隔離期間中に校正し、のような私にとってもとても思い出深い1冊となりました。バタバタな中付き合ってくださった河出書房新社の飯島さんに心より感謝いたします。

カレンダーの絵に加えて、この本のために新しい塗り絵も書き下ろして(カレンダーに入れたくて入れられなかった世界の魔除やお守りがモチーフになっているものです)合計で20点の塗り絵が収録されています。塗り絵に熱中しているときは私も瞑想しているような気持ちになって、無心に空間を埋めていると、あっという間に時間が経ってしまいます。家にいなくてはいけない時間に、楽しんでいただければ幸いです。大人の塗り絵というジャンルですが、うちの小2と年長さんも楽しんで塗ってくれています。(こまかすぎ!と文句を言いますが…笑)

続きもクリックして、中身をのぞいてみてくださいね。続きを読む

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上海生活が始まって1ヶ月ちょっと。(隔離期間は異次元にいたみたいなものなのでノーカウント!)
ほんの2、3週間前までは工事中の他人の家で、内見時も土足で踏み荒らされていたこの部屋。それが今や我が家であり、家族が寝起きし、食事をし、「いってきます」と「おかえり」を言いながら、ドアを開けているというのがとても、とても不思議な感じがする。

フライパンもない、洗剤もない、トイレットペーパーもない、それなのに幼稚園の弁当が始まる〜!クレヨンに名前書いてない〜!みたいな少し前の考えられないくらいのバタバタを思えば、「落ち着いた」と言える今。漫画喫茶もあるし!

でもなんでもそうだけれど、落ち着いた頃にズシン…とボディブローのようにやってくるのだ、「揺らぎ」は。変化の真っ只中では「やるべきことをやる」だけなので頑張れる。嵐が去り、落ち着いた時に、置いてきぼりになっていた心がようやく追いついてきて、今までと違う日常と心のズレとの間で戸惑い出す。5月病、と言ってしまえばそれまでなのだけれど。

私も落ち着いた今の方が疲れを感じることが多いけれど、大人は子供よりだいぶ多くの5月を過ごしてきているから、対処できる。5月病も夏バテも、引越しがあったってなくなくたって、多かれ少なかれやってくるものだ、と知っている。状況をメタ視点で見ることができるし、私は同じ仕事ができるし、そもそも旅が好きだし、呑気なものだ。

変化のしわよせが一番押し寄せるのは子供たち。常に「今、目の前」を生きている子供たちにとっては、伝家の宝刀「親の都合」で、短期間のうちに住む国が変わり、住む家が変わり、言語が変わり、学校や幼稚園が変わり、1ヶ月前と今でまるで違う生活をしている。ちゃんと説明し、頭では理解しているのだろうけれど、やはり今はまだ心が追いついていないようで、それも、ごくごく当たり前のことだと思う。

社交的でどこでもすぐに馴染んでしまうタイプの長女7歳、今も「学校楽しかった!」と帰ってくるけれど、今まであまりなかった妙にヒステリックな癇癪を起こしたり、甘えが強くなっているのを感じる。引っ込み思案で人見知り、環境の変化に慣れるのにそもそもすごく時間がかかるタイプの次女5歳に至っては幼稚園が始まってからずっと感情ジェットコースターで、「え、2歳のイヤイヤ期再来か!?」というほどのかつてない情緒不安定で、生来のおちゃらけキャラが隠れんぼしてしまっている。

近いのに行き来できない寂しさは大きい。たとえ今日本で何かがあっても隔離がある限り容易には帰れない。「遊びにきて〜!」とか「夏休みには帰ろ〜!」とかができたならば、子供たちも楽しみにできることが増えて良かったのになあ、と思わずにはいられないけれど、それは言っても仕方がない。zoomやオンラインゲームが浸透した世界で、画面越しにはいつでも会えるんだから、贅沢な話かもしれない。

今の辛さは、結局ただ見守ることしかできないこと。今まさに小さな心と体の中で吹き荒れてる風、後ろから傘をさすくらいで、どうにかしてあげたいけれどどうにもしてあげられない、泣きながら通園バスに乗る後ろ姿にエールを送ることしかできない。徐々に時間という魔法が解決してくれる、と信じるしかない。

そして、このトンネルを抜けたとき、そこに新しい景色がばーっと広がって、今まで知らなかった場所に駆け出していける楽しさがあることもまた私は知っている。子供の順応力といったら、結局のところ振り返れば大人の比ではないのだし。
今はただ、今しかない時間を感謝とともに抱きしめる。いつか帰る時にはまたここでの思い出が積み重なって、帰りたくない!となってるかな。そして子供たちは私より中国語喋れるようになってるかな。きっと大丈夫。

なにはともあれ、ここで根づき、楽しく暮らしていくには、友達づくりだー!暮らしは、人間関係から始まるものなんだなあ、とつくづく思います。私たちはギリギリビザの締め切り前に移動できたけれど、3月の時点ではすでに新規に家族ビザが発行されない状況になっていたから、4月から新しく上海に来た、というととても驚かれる。そして、同じタイミングでくる人が他にいない。中国語教室の初心者クラスに申し込んでみようとしたら「今新しく来る人がいないので、人数が足りず開講できません」とのこと。だからどんどん自分から飛び込んでいかないことには、なのです。
関西人じゃないのに4年の神戸生活で培ったエセ関西弁で、馴れ馴れしいおばさんとして、いろんな人に話しかけていこうと思う昨今です。

上海で、家族ぐるみで遊んでくれる友達絶賛募集中ッ。

5月病の時のコマンドは「ガンガンいこうぜ!」じゃなくて、「みんながんばれ」「いのちだいじに」「つかえるじゅもんはなんでもつかえ」である。
つぶやき系になってしまったので、
次は上海のこんなところにびっくり〜!おもろ〜!なことなども書きたいと思います。
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母の日に娘たちが似顔絵描いてくれました。左が長女、右が次女。

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妖精の羽 ドラゴンの鱗

魔法の城の守りは堅牢

ここは穴を抜けた先の世界

騎士はあなたにひざまずく

幸福は余さず 蹄鉄が受け止める
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デナリカレンダー2021「せかいのえまもり」も5月。(早い!)

地域はイギリス、ケルト文化圏をイメージしています。

これまでイギリスを訪れたのは2回、最後が2012年。更に前、大学4年の時にはダブリンに1ヶ月間留学しました。ロードオブザリングや、ハリーポッターや、ゲームオブスローンズや、いろいろな「剣と魔法の世界」はここから生まれた!というのも納得の、目に見えない存在が人間社会と同じレイヤーで息づいているように感じる世界。

メン・アン・トルの穴のあいた石。

グラストンベリーの高い塔。

吸い込まれそうなモハーの断崖。

美しいケルト模様。

また行きたい。

旅ができる世界よ、はやく戻ってきて。

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