Denali's Room 一語一絵

旅と猫とあんことスイカを愛する絵描き、デナリこと大野舞が日々をつづっています。

2022年06月

ロックダウンが終わった反動、配給や団体購入に頼らなくても、物が徐々に届く様になった嬉しさと、中国では618という、6月中旬のビックなセールがあるのでその浮かれ具合もあいまって、いろいろネットショッピングしてしまった6月でありました。
2日に1回のPCRを受けないと、生活が成り立たない日々は変わっておらず、
「あ、もうすぐ48時間過ぎちゃう!」
「あそこのPCRいまの時間帯すいてるよ!」
「まじで?!ありがとう!」
「これで明後日までスーパー行けるね!」
というような会話が日々当たり前にされてるけれど、よく考えたら変すぎる!マリオでいうと、次から次へとタイマーをとらないと残り時間足りなくなるステージです。
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ともあれ。
夫が「これ絶対いらないだろう」と主張し私が「これ絶対いるだろう」と主張した「スイカが正方形に簡単に切れるカッター」や、「ニンニクが即座にみじん切りになるニンニクカッター」や「あっという間に小籠包が作れる道具」や「猫型の食パンが焼ける型」など、どう考えても不要不急といったような物品たちが連続でじゃんじゃん届く6月の我が家でした。
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猫食パン、ちょっと二次発酵させすぎたけど、かわいく焼けて満足✨
こんな風になんでもおもしろグッズを買ってしまいがちな私ですが、中国のネットショップは「どう考えてもこれは絶対にいらない」というものがどんどん出てくるので
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例えばこの赤ちゃん用青魚等。電源を入れるとビチビチ動く。そして1つ買うとおまけでもう1つ来る。笑
見てるだけで面白くて時間があっという間になくなってしまうのが問題。

このままぼんやり夏を過ごすのかと思っていたけれど、大きな決断をする事態が急に6月下旬にいくつもやってきて、心が落ち着かず、あっという間の1ヶ月。

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大好きなミホコさんとミントンさんのお店、高田馬場のロケッティーダで今年も開催される、魅力的なTシャツ展に、再び参加させていただけることになりました。このイベントのために新しく作ったオリジナルデザイン「花のてんしさま」Tシャツ、白と黒があります^^)ゆるっとしたシルエットで、とても着心地がいいです。

ミントンさんが焼いてくれる絶品たこ焼き、タイラミホコさんの器で食べる美味しいごはんが心のそこから恋しい。

みなさま是非おでかけくださいませ。
私も全力で心を飛ばします。ウェブショップで買えるのも嬉しい✨

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『ArTee Jungle 2022』

6/24(金)からは今年もあのにぎやかな、カラフルな、素敵な作品たちがやってきます!新しい作家さんもむかえ更にパワーアップ✨東京ではここにしかない、個性的な1枚がロケッティーダに集まります😃夏を楽しむお気に入りの1枚を見つけてね😃

今年ももちろんweb shopも充実して参ります。お越しになれない方も、遠方の方も素敵な出会いを楽しんで頂けましたら。店舗・webでみなさまにお届けいたします。あなたの1枚がここにあります。

どうぞよろしくお願いいたします。

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『ArTee Jungle 2022』

6月24日(金)ー8月9日(火)

14:00-20:00(lo19:30)  水・木定休日

ROCKETIIDA
東京都豊島区高田3−9−8
<JR/東西線/西武新宿線・高田馬場駅より徒歩約3分>

・大野 舞(上海)
・shanti shanti 製作所 うちまゆみこ(沖縄)
・yu-duri(沖縄)
・KUSAMA(山梨)
・MUSUBIYA (東京)
・d.m.u.pro (東京)
・そはらゆうこ(東京)
・カーン江夏未花(東京)
・立花ミントン(東京)
・タイラミホコ(東京)

web shop <ロケッティーダ商會。>
http://rocketiida.base.shop
Tシャツ作品は7/1より掲載予定。

またcafeでは久しぶりのロケッティーダご飯や名物<立花亭のたこ焼き>
も楽しめます😋

*店内は常に換気・消毒などに努めます。またご来場の際には
マスク着用(会食)・手指消毒などのご協力をどうぞよろしくお願いいたします。

「続き」もご覧下さい。続きを読む

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上海に来てすぐハマりすぎて、頼み続けてこの1年で多分40回以上頼んでいる芋圆3号😂ずっと頼めなかったけれど、封鎖期間を経てついに外卖復活。魂が蘇る美味しさ✨

2日に1回のPCRがいろんな行動の足を引っ張り、先日もスーパーでギリギリ有効期間を過ぎてたために入れてもらえず、まだまだいろいろなことが元通りとはいかないけれど。それでも車が走り、公園で子供たちがはしゃぎ、頼んだものが届き、会いたい人に会えるということの喜びを噛み締める。
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3月初旬ぶりに中国語の先生にも会えて、コーヒーで乾杯して本当に嬉しかった!今リアルで違うマンションの人と会えると、みんな戦友な気持ちでハグしたくなる。せっかくそれまで毎週頑張っていた中国語なのに、ロックダウンの間は余裕が無さすぎて一切何もやらなかったので全部忘れている😂一度オンラインレッスンにチャレンジしたけれど、中国語は発音がキモなのにオンラインだと口の形もよく見えないし、音もタイムラグがあったりで諦めた。流れるグルチャを目で追う力だけは上がった気がするけれど…!とにかくすっかり鈍ってしまった体と頭、また徐々にいろいろ再開して取り戻していきたい。

と思いきや。

ロックダウンあけから約1週間の6月9日。外のテラス席で営業しているお店でグルメバーガーを食べたり、お気に入りの100%スイカジュースを飲んで幸せを感じていた前日から一転、同じ棟の人が濃厚接触者となり、突然また封鎖。自由に出られていたうちの棟の出入り口にはガッツリフェンスが建てられて、ロープがはられて封鎖されている…。思わぬおかわりロックダウン😨追いロックダウン。ロックダウンましまし。いや、頼んでないし!

即座に棟全員をPCR。陰性ならば2日間の封鎖で終了、ということになっているけれど、3月に同じ状況になった別の棟では2日と言われながら結局4日間くらい封鎖されてたので、実際どうなるかはまだわからない。そして陽性が出てしまったら考えたくない事態になってしまう。

濃厚接触者になった人は、美容院に行っただけ。2ヶ月閉じ込められて、やっと出られて、美容院に行った、ただそれだけで、陰性なのに隔離施設に連行されてしまう日常って一体😵棟グルチャで迷惑かけてすみませんと謝るその人に当たり前だけど誰も怒らない。皆「不是你的问题」(あなたの問題ではない)「辛苦了」(お疲れ様です)と返す。6月からいきなりオープンして、これで終わるわけはないと思ってはいたけれど。週末にかけての予定はキャンセルでしょんぼりであった。

結局2回の強制PCR検査を経て、同じ棟の人に陽性が出なかったので、48時間の封鎖で今日無事に解放された。心底ほっとした😅

2ヶ月の後の2日間なんて別に大したことがないと思ってしまうけれど、1日だろうが2日だろうが「突然自由を奪われる」ことが起こり得るということはやっぱりとても理不尽でおかしなことなのだ。これからもこんな風に日常の傍らで24時間休みなく「黒ひげ危機一髪」に剣をさし続けている気持ちで過ごすのかしら。そんなのって、やっぱり全く自由じゃない。

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ロックダウン60日目の5月31日、そして解放の61日目、6月1日!

これにてカウントするのは一旦終わりにします。この60日間の私の愚痴ばかりの投稿にお付き合いくださりありがとうございました。気持ちがふさいでも、思考をまとめられる場所があること、温かいコメントにいつも救われていました。

4月1日に後ろから殴られる勢いで無理やり眠らされた上海は、6月1日には「おい!起きろ!」とほっぺた叩かれてこれまた唐突に、極めて雑に起こされた感じ。

6月1日の0時前後に窓の外からはニューイヤー以上の盛大なカウントダウンが聴こえて、解放を喜ぶ人々が音楽を鳴らし、雄叫びを上げ続けて、早速警察が出動していた。

深夜まで本当にうるさかったけれど、人間絶滅したかなっていうくらい無音で無人だった2ヶ月に比べたら、外がうるさいことさえ嬉しいと思えた。

今日街に出てみると、何事もなかったかように車が走り、まだ店内飲食は禁止されているけれど、八百屋さんや、エステや、お店のシャッターも上がっていて、ロックダウン前の賑わいを取り戻している。街を歩く人たちもみんな嬉しそうだ。

なんだったんだろう。

振り返ってみると「大変」「辛い」というよりも「異様」という言葉がぴったりの2ヶ月でした。そしてどんな異様さにも、人は慣れてしまう、ということを学びました。

60日間で受けたPCR検査24回。抗原検査28回。

解放後のこれからも、2日に1日のPCRを受け続けないと、病院にも行けないし電車にも乗れない。入る場所、スーパー、お友達の家、全ての入り口で「場所コード」のスキャンが必然となり、どの人が何日何時にどこに行ったか、全て記録される。そして一人でも区域内に陽性が出たら、また閉じ込められる。そんな注釈だらけの、制限付きの自由です。それもきっとだんだん全て「当たり前」になっていって、何事もなかったかように日常生活になっていくのかな。

この2ヶ月で感じたいろいろな事を、忘れないでいようと思う。頑張った、乗り越えた、という美談で思い出にするにはあまりにもいろいろあった。希少な体験であった、ということには間違いないけれど、実際もう二度と嫌である。

本当に食べ物がない、飢えるかも、と思った4月。食材を手に入れるために、必死で1日スマホを見ていたこと。外に出られて大喜びしていたら、数時間後にまた閉じ込められて絶望したこと。5月には物流が安定して飢える心配はなくなったけれど、変に慣れてしまった分いつまで続くのかと先が見えなくて、また落ち込んだこと。

光もあった。
名前も知らない同じマンションの人が、トイレットペーパーや油や塩を分けてくれたこと。友達と日々情報交換し合い、助けられ、不確定な情報に一喜一憂しながら一緒に頑張ったこと。このロックダウンがなかったら繋がらなかった人たちと繋がれたり、上海ステイホームプロジェクトのイベントにも参加できたこと。子供達は縄跳びとバドミントンが上手になったこと。自分にとっての大切なものの輪郭がよりくっきりしたこと。

あとは何より!これまでの人生で一番自炊しました😂台所に居続けた!お菓子も作った、パンもピザも焼いた、料理のスキルというよりサバイバル能力だけはあがっただろうか。内臓つまった丸鶏、タチウオ、茎レタス、その他よくわからない中華食材たち。バナナ60本、卵90個、とんでもない量で届く食材たちをどう消費するか考え、日々チンゲンサイと格闘していた。チンゲンサイ一生分食べたからもう自分では買わないと思う。

元から食材を貯めたくない、冷蔵庫はその日使うものだけ入れて、使い切りたい私には何かがいっぱいある、という状態がそもそもストレスでした。冷蔵庫も冷凍庫もギッシリだと、はやく使わなくては、という強迫観念にかられるので、
手に入れる大変さももちろん、欲しいものが欲しい量で買えないのが一番辛かったな。

近所は解放されているけれど、中リスクエリアに分類されてる地域はまだロックダウン中。家の外に出られない人もまだ
十万人単位でいる。願わくば全ての地域が一刻もはやく元にもどり、頬を叩かれておきた上海が、このまま力を取り戻して前に向かって走り出せますように。

それにしても本当に足腰が弱ったし、スマホの見過ぎで老眼も進んだし、体力が落ちてしまったと思う。ちょっと外を歩いただけで、すごーーく疲れてしまう。
まずは筋トレでもしないと。
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子供達もみんな頑張りました。昼はロックダウン終了記念?弁当。仲良しと再会して、外で食べたアイス、沁みた…!
早く美味しいお寿司食べたい…。
そして会えなかった友達と乾杯したいです。

上海の皆様、これからのことはわかりませんが、まずは本当にお疲れ様でした!

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