Denali's Room 一語一絵

旅と猫とあんことスイカを愛する絵描き、デナリこと大野舞が日々をつづっています。

2022年11月

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隔離生活を終えて、4ヶ月ぶりに家に帰ってこられました!😂✨子供たちパパとも久しぶりの再会。無事に出られるまで、何が起きるかわからないところがあるので最後まで緊張していました。ワンオペ渡航&隔離、俺は頑張ったぜ。

2回目のホテル隔離生活は慣れている部分もあり最初の時ほど辛くなかったものの、毎朝ゴンゴンとドアを叩かれPCR、毎食同じ味のガチ中華弁当、狭い空間で期限が悪い子供たちとのケンカ、ワンルームのツインで子供達が寝ちゃうと真っ暗で、その後何もできない、などやっぱり何かとストレスフルなことばかりなので家に帰れた時は心底ホッとしました。

そう、こんなにも「帰ってきた!!!」と安堵する気持ちになるとは自分でも予想外だったほど。まだ1年ちょっとしか過ごしていない上海の我が家、いろいろな濃い時間を過ごして、いつの間にかすっかりホームになっていたんだな。これにて長旅は完了。早速友達に再会したり、みんなが「おかえりー!」と言ってくれることが嬉しい。

隔離明けはやはりお寿司で乾杯😎ビールがしみわたる。足マッサージにいってスタバで1人ぼんやりするとか、上海蟹をお取り寄せして家で蒸して食べたりなど、使い果たしたエネルギーを充電の週末。

今回は大事なものを日本からたくさん持ってきた。母ゆりこがつけた自家製梅干しも持ってきたし、下北沢に行った時に買ったモルディブのグアテマラアンティグアも持ってきたし、大好きなタイラミホコさんの器もある。ほぼ手ぶらで上海にきて、ほとんどモノがない暮らしをしていたから、その中で本当に欲しいもの、暮らしに必要としているものがわかってきた。

日本で過ごした時間を振り返るとなんだか夢みたいで寂しさが漂うこともあるけれど、今とこれからを見て、また家族揃っての日常を紡いでいこう。また必ず会える。

日本にいる間一切やらなかったら、中国語すっかり忘れてしまった😅勉強も再開したいな。
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しんみりしみじみと書いた1つ前の記事でしたが、今回はもうちょっと実用的?な話。これから隔離される必要がない人には全く必要のない情報です!つまり、ほとんどの人には全く意味を持たない話です!笑

ご興味ある方だけ続きからご覧ください。続きを読む

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上海に戻りました!
本当にいろいろあった一時帰国でした。
6月末に帰国、7月末に戻るはずでした。1ヶ月、しかもそのうち2週間は「旅するLovePiano」の為に北海道にいるので、今回は誰にも会えないかなあなんて思っていました。ところが、あとは帰るだけ!というタイミングで家族全員コロナ陽性に。全員39−41度の熱を出して、バタンバタンと分かりやすく時間差で倒れてゆく地獄絵図。一旦コロナになってしまうと今の厳しいゼロコロナ中国には行けません。2週間間をあけて、陰性証明を2回とって…とやっている間に今度はビザが切れる。4人では戻れなくなり、牛くんが先に帰ってビザを更新する必要が出てきました。しかし上海便がなかなかとれず、直行を諦めてやっとこさ北京に飛んだ牛くんが、今度はまさかの北京で再陽性になり(私はこれは偽陽性だったんじゃないかと今でも疑っています…)結果的に20日以上北京で隔離されるという、とんでもない事態に…。無事に解放されるまで気が気ではなく、心臓がギュッとなりっぱなしでした。
そんな風に次から次へと想定外のことが起きて、1ヶ月だったはずの滞在は、4ヶ月以上になりました。帰れる目処が立たずにスーツケースを抱えての実家暮らし。最初の頃は早く家に帰りたいな、子供も早く本来の学校生活に戻してあげたいな、という焦りが強くて眠れなかったりしたのですが、振り返ってみれば神様から与えられた夏休みのような時間でした。どうせ帰れないのだから、今日本でできることを全力でやろうと開き直って、会いたい人に会いにいろいろなところへ行きました。家族とはもちろん、地元の友達、東京の友達、仕事仲間や、学生時代の友達、ずっと会いたかった人たちに会えました。神戸の大好きな人たちに会いにいけたし、広島から妹も来てくれました。夏祭りにいったし、花火も見たし、ライオンキングも観にいきました。子供達の憩いの場まなびやボートにも再び通えました。
ロックダウン以降続いていた上海の学校のオンライン授業が終わってしまい、娘たちの通う場所がどこにもなくなってしまったのが最大の悩みでしたが、結果的に受け入れてもらった最高のヒミツキチで、子供たちにとっても濃い2ヶ月になりました。素晴らしい先生たちにいろいろ教えてもらって、新しいお友達がたくさん出来て、いろいろな体験をしながら心と体の体力をつけてゆく娘たちの頼もしいことといったら!上海では運動会が中止になってしまったので、今回参加させてもらった海辺での運動会で全力のソーラン節を踊る姿や、最後の日に温かなお別れ会を開いてもらっているのを見た時には涙が止まらずでした。

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何より今回実家で4ヶ月も暮らしたことは大きなことでした。大学卒業以来、親とみっちり暮らすなんて20年ぶり!母ゆりこは働きすぎだし、父しげるはお酒飲み過ぎだし(笑)大人同士が一緒に暮らすのはついお互いうるさいことを言ってしまったり、そりゃあ、うざったいことだってあるよなあ、という感じではあるのですが、それでも、こんな風にもう一度、「日常」を共にすることがあるなんて、思ってもみなかった。実家にいる間の私は「こども」に戻ることが許されて、そんな私を見ている娘たちにたまに「ママってこどもみたい」とツッコまれながらも、きっともうないであろう、今だけの時間に存分に甘えることにして、あったかい、くすぐったい気持ちで過ごしました。3世代で暮らして朝はミルクティーを一緒に飲んで、子どもたちは学校へ行き、午後に「ただいまー!」の声が響いて、夜はごはんを作って、一緒に食べて笑って、いろんな話をする。大河ドラマを毎週楽しみに一緒に観る。親も年をとり、私も年をとり、子供たちもどんどん大きくなってゆく。けれど、大切にしたい家族の風景は小さな頃から何も変わっていないんだなと思います。パパ、ママ、お世話になりました。(お世話もした気がする。)
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上海に行く時、もう会えないかと思っていた、おばあちゃんにもたくさん会えました。お誕生日会も。いろいろなことが分からなくなってしまっているけれど、私が会いにいくといつも「来てくれたの、ありがとう!」と笑顔になってくれて、もし忘れてしまうものだとしても、その瞬間の積み重ねがたくさん刻まれていればいいと思う。
予想外という名のロープの上をずっとフラフラ渡ってきたような時間だったけれど、人生の忘れられない4ヶ月でした。あらゆる流れに、不思議な巡り合わせを感じざるを得ない、宇宙の秘密めいたものがギュッと凝縮された何かに触れたかのような。そして全てのきっかけを作ってくれた旅するLovePianoプロジェクトには本当に感謝です。
海と空と愛と白ごはんを存分に充電して、今無事に上海に戻ってきて、隔離生活3日。日本を出る時の寂しい泣きたくなる気持ちも全部含めて、やっと家に帰ってこられた、というホッとした気持ちもあります。
最初に上海に行くときは「行く」だったけれど、今は「帰る」だ。誰も知らない未知の場所だった上海、今は「おかえり」を言ってくれる友達がたくさんいる場所。最初の時は中国語さっぱりだったのに、今は少しだけわかる。(本当に少し…)

心ひとつで世界はどんな風にも広げていけるんだなあと思う。

ただいま上海。

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Denali's Calendar 2022 "Cat Jam Session" も、とうとう11月になりました。

猫って…猫って…
何か読んでると絶対、乗ってきますよね…。おい読めないぞ、っていう場所に…。つまりはそういう絵です。

先日お知らせした23年カレンダー「エレメンタル神殿」は現在絶賛ご予約受付中ですが、22年の猫たちもまだお求めいただけます^^)(新作の発売に伴い値下げしました)

「私の居場所は私が決める」
I don't care that you want to read.

ネコたちとのセッションも残すところ2ヶ月。どうぞ今月も楽しんでいただけますように。

「デナリのみせ」
https://maidenali.thebase.in

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