Denali's Room 一語一絵

旅と猫とあんことスイカを愛する絵描き、デナリこと大野舞が日々をつづっています。

2023年07月

7
デナリカレンダー「エレメンタル神殿」もあっという間に7月です。
夏の上海は暑い、とにかく暑い…
そしてデフォルトでサウナのような湿度でめげそうになりますが、汗をかいてるからこそ、風がすっと吹いてくるとスッと体も心も静かになる。
日々暑くなる7月こそ、風を感じて。
軽やかに、フットワーク軽く飛んでいきたい。

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風の神殿
Temple of Wind

会えて嬉しい
共に歌えば もっと楽しい
この場所から私の全てを
風に乗せ 貴方まで届けましょう
視線は気持ち 踊りは言葉
留まらず どこまでも軽く

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今年の端午節は初めての崇明島に行きました。普段の生活圏とはまるで違う、彼方まで広がるとうもろこし畑☺️不思議な民宿にみんなで泊まり、ワイワイ合宿状態。すぐお隣で羊がモンハンのようにぐるぐる丸焼きにされてて、ワイルドだろー😂 オーナーが近くの畑で茄子や枝豆を収穫させてくれたり、端午節なので粽子(チマキ)を持ってきてくれたり。外国人の集団がいる、というのがそもそも珍しいのか、ご近所のじいちゃんばあちゃんが次から次へとのぞきにくる。笑

ホテルに泊まってたらできない体験、それを面白がれる旅の仲間と過ごせる幸せ。夏の暑い夜に焚き火を囲むのもまた良きもので、忘れられない旅になりました。

近くであっても行った事がない場所に行くのはいつでもどきどき冒険気分で楽しい。崇明島、また行きたい。
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6月24日、2ヶ月にわたる展示が無事に終わりました。終わってみたらあっという間の2ヶ月間!

最終日はかなりの大雨だったにもかかわらずたくさんの人が来て下さり、世界は狭いなあと思う偶然の繋がりや、何度も足を運んでくださる人との再会や、美味しく美しいお菓子や、子供達のはしゃぎ声や、ずっと笑ってばっかりであっという間の一日でした。
最終日にお花を頂けるなんて思ってもおらず、本当に嬉しかったです。来て下さった皆様、想いを寄せて下さった皆様に心より感謝申し上げます。

置いてあったノートも絵や言葉で埋まり、中国語のコメントも!これからじっくり読みたいです。

あー!
終わってしまったのがさみしいな!!

というのが今の正直な気持ちですが、また次の場所に向かって。この展示をしなかったら出会えなかった人がたくさんいて、「お友達に紹介されて来ました」と言ってくださる人も多くいらして。上海に来てからのご縁の輪の中で支えられていることを実感。ほんの小さなきっかけから大きな流れが生まれていく中で船を漕いでいるのは楽しく、また多くの新しい出会いがあったことが何より嬉しいことでした。

上海という場所で個展ができるなんて、数年前には想像もしていなかったことで、実現したことがまだ夢みたいです。The Space Cafe & Galleryの高さんと好鱼さんには2ヶ月間本当にお世話になりました。素敵な空間のいちファンとして、これからも通いたいと思います。

本当にありがとうございました。

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個展のご縁から、上海で定期的に開催されている「しごとばサロン」というイベントにお声がけいただき、登壇させて頂きました。結果50人近い方の前で1時間一人で自分について喋るという!これまでにない事態で、かなり緊張しましたが、皆様温かい目で観てくださってありがたかったです。

全く私のことを知らない人がほとんどなので、自分なりにこれまでのことを知ってもらおうと思い、スライドにまとめたら50枚くらいになりました。 

小さい時、学生時代、社会人時代、そしてフリーランスになってから。独立してもう15年、どんなふうに描いてきたのか、何を考えて描いているのか。ずっと自然にやってきて、特別言語化してこなかった部分を他の人にわかるようにまとめるのは自分でも発見があって、とても貴重な機会となりました。色々懐かしい写真があって、ついついタイムスリップしてしまいました。昔の絵を今見るとうわっってなる恥ずかしさもあるけれど、その時その時の全力を出してきた、ということだけは言える。

しごとばサロンのスタッフの皆様、一緒に登壇させていただいた前垣さん、そして乃村工藝社さんありがとうございました。また上海で素敵なご縁が広がって、とても楽しい夜でした。

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6月初旬には小学校の運動会。最後に開催されたのは2019年、実に4年ぶりの「普通の」運動会。

お天気が良くて、良すぎて、1日中炎天下。雨での延期が嫌だったから晴れを願ったものの、「あの、太陽さんちょっとそんなに本気を出して頂かなくても…」と思わざるを得ない灼熱運動会。そんな中で練習してきたことを目一杯頑張って披露する娘たち、子供たち先生たちみんな。

長女が小学校に入学する年に始まったコロナ禍。全国一斉休校から始まって、入学した次の日から学校に行けない毎日。子供たちの初めての小学校生活は私の知っている「普通」とは程遠いものだった。更にそこからゼロコロナ政策真っ只中の上海に来たために、日々はますます極端になった。

本来開催されるはずのイベントは、ほとんど「現在の状況を鑑みて」中止。そんな中かろうじてこれだけは、と企画されていたイベントも、だいたい直前になって「濃厚接触者の濃厚接触者」が出た等の理由で中止。遠足中止、授業参観中止、餅つき中止、プール中止、夏祭り中止、クリスマス会中止。上海市内から出たら、2週間登校できないし、どこかに出かけるのは突然封鎖されるリスクと常に隣り合わせ。何かがあればすぐにオンライン授業に切り替え、その間に予定されていたイベント問答無用で全部中止。次女の卒園式も開催前日にオンラインになった。挙句のあのロックダウンである。

何かがなくなるたび、仕方ないことだった、どうしようもなかった、練習が無駄になるわけじゃないし、先生たちも精一杯頑ってくれたんだし、と思うしかなく、子供たちも「しょうがない」とその都度自分を納得させようとしてきて。でもあまりにあんまりだった。「楽しみが直前でなくなる」ことが続きすぎて、長女は何か楽しい予定が入っても「どうせまたなくなって、がっかりするのは悲しいから、楽しみにしないようにする」と言うようになってしまっていた。その気持ちが痛いほどわかる。私だって一緒だったから。ひとつひとつがそこまで大袈裟なことじゃなかったとしても、何かが少しずつ削られて、奪われていった。中国にいる子供達、きっとみんな同じだった。◯年生は、常に一生でその1年しかないのに。

今年に入ってやっとゼロコロナが緩和されて、少しずつ移動の自由が戻ってきた。陽性になって、突然連行される恐怖に怯えなくてよくなったし、店に入るたびにQRコードをスキャンする必要も、2日に1回PCRをする必要もなくなった。気軽に一時帰国や旅行の話ができるようになった。

やっと、やっと、やっと…!である。

みんなが、3年間心の底から待ち望んでいた日常が戻ってきつつあることに歓喜し、それなのに喜んでスタートダッシュを切ろうとする心を、頭が押し留める。通常通りの開催と予告された運動会でさえ、子供たちが日々練習するのを見ていてもまだ、「何か起きてまた中止になったら」と無意識に予防線を張る悲しいクセが消えなかった。

だからこそ、今日暑かったけど、死ぬほど暑かったけど。青空の下、顔真っ赤しながらも、みんなギュウギュウの笑顔ではしゃいで、密も密になって、練習してきたことを全力で表現して、マスクなしの大歓声が飛び交って(そもそも今日の気温でマスクしてたらみんな倒れる…)運動会が盛り上がってる姿をみたら、本当に「あの日々はもう終わったんだな」と思えて、上海来てからの日々が全部蘇ってきて涙腺ダムが決壊しっぱなしでした。これまでで1番嬉しい日だったかもしれない。

どの学年のどの競技も、表現のダンスも、みんな一生懸命で本当に素晴らしかった。全部全部。キラッキラにツヤッツヤに輝いて弾けてた。

ずっとよく頑張ってきた。我慢もいっぱいしてきたね。大きなイベントのためにみんなで準備して、練習して、そしてそれがちゃんとした形で実現したのってこっち来て初めてだね。お友達と1m以上離れなさいって言われるのも、集まっちゃだめって言われるのも、イベントが悉く中止になるのも、無言でごはん食べなくちゃいけないのもずっとつまんなかったよね。みんなでレジャーシート広げて、お弁当食べるの、やってみたかったんだよね。

これからは目一杯、楽しみなことを楽しみだ!!って思える世界であれ。

とにかく水分をとってもとっても、おばちゃんはもうずっと目から放出しちょったですよ。

最高の運動会でした。

そして私が今日一笑った瞬間は、競技から戻ってきた小学四年生男子が観覧席に戻って水をグビグビ飲むなり

「キンキンに冷えてやがるっ・・・!」

って言った時です。
顔見えなかったけど、多分藤原竜也。
あまりに正しい引用すぎて。

小4でいいセンスしてやがる。

6
ちょっとみなさま!もう6月ですよ!オドロキモモノキ、ツリー・オブ・ライフ。

初夏を通り越して、上海はもう真夏の気配の暑さになってきました。温度もさることながら気圧の変化と湿度にやられそうな日々です。虫も元気、花も元気、梅雨の雨で植物は育ち、夜は寝られない程のカエルの鳴き声。あれ、ここ大都会上海だよね?って自問自答してしまうカエルの大合唱を聞くのも3年目。自然が元気な6月です。

今月で半分が終わるデナリカレンダーですが、引き続き楽しんで頂ければ幸いです。お申し込みも可能です。

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緑の神殿
Temple of Plants

はじめまして 地表
はじめまして 空
これが 根を伸ばすということ
これが 息をするということ
太陽と雨 花と鳥が祝福してくれる
ここを私の立つ場所としよう

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