
今日はなんだかんだ関わるのが恒例になってきた(?!)下北沢のピュアロードでのフリマに参加しました。
私が描いたこののぼりも、なんだか年季が入ってきてます。
今回はもしもし下北沢の時のようなイベントでも、前回のような私物を断捨離する会でもなく・・。下北沢で一番美味しいタイ料理やさん「ティッチャイ」を拠点に半年ほど前に結成された「春風合唱団」のメンバーとして、ステージで歌ってきました!!合唱をしたい、というそれだけの理由で集まり、年齢バラバラ、属性バラバラの女子たちで出来上がったグループです。歌のプロの高水春菜先生の指導のもと、毎週1回集まって歌う、ということをずっとやってきて、そろそろ誰かに聞いて欲しいねえ、なんていう話になった時、このフリマで歌おうということになって、そして本日無事に初舞台を迎えました。直前はお弁当を持って公園にいって歌ったり、かなり強化練習したりしました。
よく考えたら人前で歌うのなんて、最近では結婚式の余興以外にはなかった・・。
と思ったら急に緊張したけれど、温かいピュアロードのお客さんの雰囲気に励まされて、とっても楽しかったです。無事に30分ほどのライブを終える事ができました。出し切った!燃え尽きた!

みんなとりあえず楽しそう。お客さんも一緒に歌ってくれたりしました^^)
大人になってから「仕事以外のこと」で何かを一緒に出来る、一緒に一生懸命になれる、ってあまりないと思うのです。みんな忙しいしそれぞれの仕事があるし、お金になるわけじゃないし、誰かに頼まれたわけでもないし、習い事とはまた違うのに、「楽しいから」という純粋かつ単純な理由で週1回集まれるって、意外にできないことじゃないかと思う。地震のあとにみんなの顔を見てアンパンマンマーチを歌ったら体の底から元気が出たのを思い出す。歌の力はすごい。そしてほんのちょっとしたキラリとした思いつきから、こうやってみんなで発表するところまでやってこられて、本当に嬉しいな。
今日はそのあとフリマに来てくれた友達とお茶したり、出店していた山奥仲間たちと美味しいごはんを食べたりして、この街に住んでいる喜びをあらためてかみしめた。はっちゃんが助けてくれたり、つきまさのりえさんがのぞきにきてくれたり、見知った顔をお客さんの中にみつけたり、この街そのものに暖かく包まれて、守られている感じがする。こんなにいろいろな事があって、いろいろな人に会えた素敵な1日が、自分の家から全部半径500メートル以内くらいで起きてるって!
東京に暮らしてもう10年近いけれど、今まで住んだどんな街にもこんな風に思うことはなかった。街に対して「24時間営業のスーパーが近くにあって便利だ」とか、「本屋さんが多くていい」とか、自分は閉じた状態で一方的にしか関わってこなかった。でも本当はまぶしいものを見るような気持ちであこがれていた、街や人やお店の繋がり。気を使うご近所づきあいとはまた違う、自分がその街の細胞のひとつになっているような感覚。それがここにはあるような気がして、私なんて全然まだ住人としての日も浅いし、欲張って触れたら消えてしまうような気がして、いまでもおそるおそるだけれど。それでもその温かい絆を感じる時、お店で注文する時「いつもので!」言って笑顔で分かってもらえたりするたび、道端で友達にばったり会って立ち話をしてすれ違ったりするたび、ちょっと泣きそうになるのです。
この街が好き。この街にいる人たちが好き。
居させてくれて、ありがとう。と、思う。