MOMROLL

昨日はEagle River最後の日だったので、Momと2人でネクタリンとアメリカンチェリーをどっさり買ってきてクラフティを焼いたり、私のリクエストで自家製ロールパンのレシピを今一度教えてもらって一緒に作ったりした。パン生地をつまんで丸める時、17歳の自分が今の自分にホログラムみたいに重なって、パンとデザートの焼けるいい匂いの中で懐かしい気持ちになった。
昔もよく一緒にこうやって料理した。まだ学校に馴染めなかったころ、放課後もすることもないし友達もいなくて、いつもMomのあとにくっついてばかりいた時は特に。
何時の間にか私も家にいるより友達と遊んでいる時間の方が長くなって、ゆっくり一緒に料理をすることも最初の頃より減っていったけれど、それでも夜家に帰ってドアをあけた時焼けるパンの匂いがふわっと漂ってくると、すごく守られている気持ちになった。変わらない味が嬉しくて、3つも食べちゃった。

みんなありがとう。別れは毎度泣ける。次に会えるのはいつだろう。星野道夫さんの「旅をする木」の中での大好きな一文。星野さんの友人が、アラスカに移住したばかりの星野さんの奥さんに向けた言葉。

「いいかい、ナオコ。これがぼくの短いアドバイスだよ。寒いことが、人の気持ちを暖めるんだ。離れていることが、人と人とを近づけるんだ。」
アラスカにいるとこの言葉が実感を持って体に染み込んできて、何よりも力をくれる。
また当たり前みたいに、「ただいま!」って帰ってこよう。


甘~いネクタリンとチェリーたっぷりのクラフティ。カロリーのことを考えず、アツアツのところを更に上にバニラアイスをのっけて頂きました♪美味~!