
お仕事のお知らせ。先の8月15日終戦記念日に出版された「戦場に輝くベガ」(一兎舎)という児童書のカバーや挿絵を描かせて頂きました。これは以前関わらせていただいた山梨県立科学館のプロジェクト「星つむぎの歌」と同じように、プラネタリウム番組が本になるという企画でした。戦争の話、星座が敵軍攻撃のための目印として使われていた時代の話。
科学館にとってもとても大切な作品であること、お世話になっている高橋真理子さんからいつも伺っていたので、書籍化に際して声をかけて頂けたことがとてもうれしかったです。私は結局太平洋戦争は「おじいちゃんやおばあちゃんから聞いた」「映画で観た」という程度の知識しかない世代ですので、戦闘機とか当時の服装とか、資料とにらめっこの日々でしたが・・。そうだったんだあ、と想像するしか出来ない。でも想像することが大事であるようにも思う。
プラネタリウム番組としてだけではなくて、日本や戦争を知る上でもとても深い物語だなあと思うので、たくさんの子どもたちに読んでもらえたらいいなと思います。もちろん大人が読んでも面白いと思います。何しろ、当たり前だけど実際に起きたことだから。日常からほんの薄いヴェール一枚隔てた距離で。
満点の星空は誰にとっても、いつの時代もきっと同じだけれど、その時胸を満たすものはこんなにも変わる。星も宇宙も太古からただそこにあるだけ。それを見て星座を作るのも、戦争の道具にするのも、遠くに居る人を想うのも、人間の心の方。まだそんなに情報がないみたいなのですが、楽天booksで見つけました。asahi.comでも紹介記事発見。