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先日自由大学の「神社学」の講座に呼んでいただいて、MYご朱印帳を作るワークショップに参加してきました。講師は雑誌ecocoloの発行人でもあり、お仕事でもいろいろとお世話になっている、神社(とグレートフルデッド)を愛する現代の山伏オーラのある素敵な中村さん。最近は自分がこういう図工的なワークショップを開催する側になっていたので、参加者として切ったり張ったりぺたぺたするのは、とても楽しかった~!時間を忘れます。やはり図工は楽しいぞい。中村さんありがとうございました。

「日本の神様カード」を作ったときも同じように思ったのですが、神社って本当にあまりに自然に身の回りにありすぎて、節目にはお参りをしたり、厄払いをしにいったり、近くにあるのにそこにはどういう神様が祭られているのかとか、その神社やお寺がどういう歴史を歩んできたのかとか、改めて勉強したり学んだりしなくても別に支障がない、という状態。いまさらながら知ってはじめて、ああこういうことだったのか!とすーっと腑に落ちるのも、また神社という存在が身近だからこそ。
たとえば日本に一番多いのは「お稲荷さん」(=商売繁盛)を祭っている神社だって、知ってましたか。その次に多いのが○○八幡、とつく「八幡さま」を祭る神社。八幡さまは戦いの勝利を司ったり天皇家の守護神とも言われている神様です。「愛宕神社」というのが全国にあるのも、京都で昔火事が多かったとき、火事をふせぐためにホムスビノミコトを祭る神社を作ったのがきっかけで、愛宕信仰として全国に神社が増えたとか。だから愛宕って名前につく神社があちこちにあるのか~、とかね。私も日本の神様カード以来だいぶ勉強しているつもりだったのですが、まだまだ知らないこともたくさん!神様の世界は本当に壮大で、ひとつひとつ物語があって、どうしてこんなに身近なことなのに知らなかったんだろう、と愕然とすることもよくあります。近くにありすぎるからこそ「知ろうとしない」ことって多いものなんだなあということに気づかされます。

行った神社で単に手を合わせてにお参りするだけじゃなくて、そこにはどんな神様がどんな物語とともに祭られているのか、というところを知ると、より近づける気がします。そして更に体系的に神社そのものの発祥であるとか、神話的な物語とか、神仏習合という日本独自の発展をとげてきた歴史をちゃんと勉強してみるとものすご~く面白いです。もっともっと知りたいという気持ちが湧き上がりました。

「ご朱印」は神社仏閣をお参りしたときに、詣でた証拠として頂けるその神社のはんこと名前が書かれたお札のようなもの。元は自分が参拝のために写経を納めることでもらえるものだったようですが現代においてはお経を納めなくても300~500円で買うことができて、いわばスタンプラリーのような形でご朱印帳にご朱印を集めているのがブームになっているようです。私もこれまではたまに気に入った神社でご朱印を頂いたりしていましたが、こうしてちゃんとMYご朱印帳を作ったからには!大切に自分の参拝日記として、旅にいくときには持っていこうと思います。
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去年、神社学のフィールドワークに参加させてもらったときに訪れた、群馬県榛名神社。切り立った巨石にくっついているものすごくパワフルな神社。紅葉が美しくて体も心も浄化されました。主祭神は、ホムスビノカミさまとハニヤマヒメノカミさま。最近訪れた中では一番好きな神社でした。

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帰り道の渓谷には小さな虹が出ていました。