この10月は、ピノが一気に「階段を上った」月でした。
子供の成長はゆるやかな坂じゃなくて、あるとき突如階段を上がったみたいになるものだと聞いたことがありますが、この10月がまさにそれでした。一気に3つくらいレベルアップした。
チャラララッチャッチャッチャー!×3(ドラクエのレベルアップの音)
hitorigoto

前述の通り、最近のピノはよくしゃべるようになりました。あーあー、だーだーといういわゆる「喃語」から、もうちょっと高度になった感じ。今は言語を発することの面白さにハマっているのか、四六時中歌うように喋っていたり独り言みたいにつぶやいたりしています。こちらを真似して毎日1つくらいボキャブラリーが増えています。きのうはアイスのおもちゃをみて「あーしゅ」と言いました。(食べたことないくせに。)今日は「ちゅーちゅー」(ちゅるちゅる=うどんなど麺類の総称)を会得。めざましいスピード。言葉よりももっと速いスピードで、教えているベビーサインもできるようになっています。ベビーサインは赤ちゃんと会話するための手話みたいなものなのですが、言葉をしゃべる前からかなりの意思疎通ができるようになります。
たまに絶妙なタイミングで空耳アワー的に面白いことを言うときがあって、本人はもちろん言ってなくてそう聞こえたっていうだけなのですが、先日も私が何気なく「それはしちゃだめだよ」みたいなことを言ったら、

「マジでか!!!」

って確かに言いました。
予想の範疇のはるか向こうから飛んできたツッコミ。

一番最初にはっきりと言えるようになったのはやはり「ママ」。続いて、にゃんにゃん、わんわん、ちょうちょ。あとは「あっちに行きたい」「ちょうだい」などwant的な意味のときに「っち!!」と言います。まだパパのことも「ママ」と呼ぶ方が多くて、いまいち理解してる様子がありません。言えるようになった順番という意味ではパパより、わんわんにゃんにゃんの方が先です。笑
ママとマンマが似た発音なのは、ママ=ごはんをくれる存在、だからだろうな。世界共通でママ、なのは、人間の口が一番発音しやすい音なんだろうな。よくできてるゼ!

興味深いのは「実体」と「概念」をこんな小さいのにどうやって理解しているんだろうということ。シニフィアンとシニフィエというやつ?

57 PM

例えば本物の猫を見たら「ニャンニャン」と言うし、
(これはクーちゃん)
Untitled-1

これを見てもちゃんと「ニャンニャン」と言う。

犬もチョウチョも、実物とかなりデフォルメされたものが同じであることをしっかり理解している。
choucho

こんなでも「チョチョ」。

言語の獲得過程って本当に興味深い。

まだ世界をそんなに見たこともない赤ちゃんが「存在には名称がある」ということを理解する。同時にそれは「自分には名前がある」「世界には自分と自分でないものがいる」っていうことを理解していくということでもあります。ユニティの世界にいた赤ちゃんが、そこから分離して「個人」となる。それはどんな感覚だろう?

今聞いている言語がピノの一生の母国語になるというのも変な感じです。国籍人種関係なく、英語を聞いてたら英語ができるようになるし、アラビア語を聞いてたらアラビア語ができるようになる。当たり前の不思議。たまに私も英語で話しかけたりしておりますが、別にネイティブじゃないから、中途半端なことになりそうで心配。たまに「ユーもう寝ちゃいなよ」とかジャニーさんみたいな語りかけしてるときあるし(汗)

ということで、どんどんしゃべれるようになってきたピノ。
といってもまだまだその能力は安定しておらず。

先日は新聞広告に載っていた松重豊の写真を興奮しながら指差して、
「ママ!!!ママ!!!」と嬉しそうに叫んでおりました。なぜ…。

mama

もしかして、私ってば、
今まで生きてきて気がつかなかったけど
デフォルメされた松重豊なんでしょうか。