吉本ばななさんから「7日間ブックカバーチャレンジ 」のバトンを、光栄にも、渡して頂きましたので、参加させていただきました。
ばななさん、ありがとうございます。
あらためて調べてみたのですが、読書文化の普及に貢献するためのチャレンジで、参加方法は好きな本を1日1冊、7日間投稿する、本についての説明はなしで表紙画像だけアップ、都度誰かにバトンを渡す、などのルールがあるようです。
でも大好きな本だったらつい説明も書いてしまって…なので、ルールから外れてしまっているものもありますが気楽な気持ちで見ていただければ幸いです。(いきなり裏表紙も載せてしまってます!)
DAY1
ばななさんの7冊めの「もしもし下北沢」を引き継いで、1冊目はこちらです。下北沢に暮らしていた時間が、私の原点です。「住む」と「暮らす」は違うということを教えてくれた街でした。
「愛をもらって、ありがとうという返事をして、なにかが循環する。それが人間関係、ひとりひとりの重い問題さえそこで晴れていく。そういうふうであれば、ほんとうはいいと思う。」(本文より)
ばななさん、ありがとうございます。
あらためて調べてみたのですが、読書文化の普及に貢献するためのチャレンジで、参加方法は好きな本を1日1冊、7日間投稿する、本についての説明はなしで表紙画像だけアップ、都度誰かにバトンを渡す、などのルールがあるようです。
でも大好きな本だったらつい説明も書いてしまって…なので、ルールから外れてしまっているものもありますが気楽な気持ちで見ていただければ幸いです。(いきなり裏表紙も載せてしまってます!)
DAY1
ばななさんの7冊めの「もしもし下北沢」を引き継いで、1冊目はこちらです。下北沢に暮らしていた時間が、私の原点です。「住む」と「暮らす」は違うということを教えてくれた街でした。
「愛をもらって、ありがとうという返事をして、なにかが循環する。それが人間関係、ひとりひとりの重い問題さえそこで晴れていく。そういうふうであれば、ほんとうはいいと思う。」(本文より)
DAY 2
2冊目です。
私が本を好きになり、更にSFというものを知り恋に落ちたきっかけ、それが星新一ショートショートでした。小学生だった私は父の本棚に並んでいたそれを片っ端から読んで、悪魔や、未来や、エス氏や、エヌ星人や、ボッコちゃんについてひたすら考え、無国籍で匿名な物語たちの、ときに奇妙な結末にドキッとしていました。
しかし昔の本だし繰り返し読んだからボロボロですw
「朝。はてしなくつづくビルの山脈のかなた。白い雲のあいだに、夏の太陽がのぼりはじめ、この部屋のなかにも、その日ざしが送りこまれてきた。ここは八十階建てアパートの七十二階。ベッドの上に横たわっている男は、この部屋の住人、宇宙旅行専門の保険会社につとめるテール氏だ。」(本文より)
Day3
年季入りすぎてボロボロシリーズ(笑)続きます。1986年の本、とても素敵な装丁。行ったり来たりしながらのブランコみたいな物語、絵がどんどん頭の中に浮かんできて、夢中になって読んだなあ。
「ここは僕自身の世界なんだ。壁は僕自身を囲む壁で、川は僕自身の中を流れる川で、煙は僕自身を焼く煙なんだ」

DAY4
4冊目です。最高の1冊です。
いろいろ考えてしまう今にぴったり。
博士とゾウアザラシのように
生きていきたい…。
「キャッ よくみてごらん これはラーメンではありましぇんか!!!」

DAY5
5冊目です。
神様ってアーティスト!と叫びたくなるウミウシの写真集。
日本ではウミウシと呼ばれますが、フランスでは「星のかけら」という意味の名前で呼ばれています。かわいい星のかけらたちを見てたらインスピレーションがわきすぎて、カレンダーまで作ってしまった写真集。(ちなみにマニアックすぎたのかあまり売れませんでした。笑)
「その姿からナマコの仲間と思われがちですが、実は貝の仲間で巻貝から進化したと考えられています。その多くは貝殻を持っていません。あっても体の中に埋もれているか、名残のような小さな貝殻を持っている程度。貝殻を捨てたことで自由にデザインできる体を得て、多種多様に発展してきた生き物なのです。」
DAY6
6冊目です。
20代前半までは時間を見つけては一人旅していた。その時もずっと日記をつけていたけれど、この本を読んでからその日記のつけかたが変わった。
カラフルでパワフルな下田さんの世界、イベントに行ってミーハーにサインも頂いてしまった思い出。これが初版本で、それを持ってるひとレア!とご本人に言われたのがちょっとした自慢。(またルールやぶってるけど…!)大きな目的のある旅もいいけど、ただ暮らす、食べる、寝る、その場所の人々と出会う、そんな旅をまたしたい。
「百万円を持って、神戸港から、上海行きの船に乗った。僕は20歳だった。仕事も辞めていた。」
DAY7
7冊目です。最後です!
多くの方がこの本を挙げているだろうなあと思いながらも、私もこの本で締め括らせていただきます。どう考えてもオリジナルの表紙の方がはるかに良いとわかっていつつ、この本をバイブルとしていた20代の私は自分でブックカバーを手作りして、そのまま本棚に並べておりました。恥ずかしいけどそれをアップ。(そしてオリジナルのカバーは実家に保管しているため手元になし!)
この本を持って、17歳から18歳の1年間、高校3年生を私はアラスカで過ごしました。アラスカで読むこの本は何もかもがしみて、何度も読みました。夏は太陽がしずまず、冬は真っ暗、自然に人間が生かされてる場所。星野さんの存在が、この本との出会いが私の人生にもたらしてくれたものはとても大きい。
「子どもの頃に見た風景がずっと心の中に残ることがある。いつか大人になり、さまざまな人生の岐路に立ったとき、人の言葉ではなく、いつか見た風景に励まされたり勇気を与えられたりすることがきっとあるような気がする。」
自分にとっての7冊を考えるのはとても楽しい時間でした。読み返しだしたらとまらなくなって、つい本棚の前から動けなくなってしまったり。あらためて本と自分との関わりを感じることができました。素敵な機会をくださったばななさん、ありがとうございました!
そして私のバトンは雑誌ランドネでずっと連載を一緒にさせて頂いている、登山家であり山岳ガイドの廣田 勇介さんに渡させていただきました。
2冊目です。
私が本を好きになり、更にSFというものを知り恋に落ちたきっかけ、それが星新一ショートショートでした。小学生だった私は父の本棚に並んでいたそれを片っ端から読んで、悪魔や、未来や、エス氏や、エヌ星人や、ボッコちゃんについてひたすら考え、無国籍で匿名な物語たちの、ときに奇妙な結末にドキッとしていました。
しかし昔の本だし繰り返し読んだからボロボロですw
「朝。はてしなくつづくビルの山脈のかなた。白い雲のあいだに、夏の太陽がのぼりはじめ、この部屋のなかにも、その日ざしが送りこまれてきた。ここは八十階建てアパートの七十二階。ベッドの上に横たわっている男は、この部屋の住人、宇宙旅行専門の保険会社につとめるテール氏だ。」(本文より)
Day3
年季入りすぎてボロボロシリーズ(笑)続きます。1986年の本、とても素敵な装丁。行ったり来たりしながらのブランコみたいな物語、絵がどんどん頭の中に浮かんできて、夢中になって読んだなあ。
「ここは僕自身の世界なんだ。壁は僕自身を囲む壁で、川は僕自身の中を流れる川で、煙は僕自身を焼く煙なんだ」

DAY4
4冊目です。最高の1冊です。
いろいろ考えてしまう今にぴったり。
博士とゾウアザラシのように
生きていきたい…。
「キャッ よくみてごらん これはラーメンではありましぇんか!!!」

DAY5
5冊目です。
神様ってアーティスト!と叫びたくなるウミウシの写真集。
日本ではウミウシと呼ばれますが、フランスでは「星のかけら」という意味の名前で呼ばれています。かわいい星のかけらたちを見てたらインスピレーションがわきすぎて、カレンダーまで作ってしまった写真集。(ちなみにマニアックすぎたのかあまり売れませんでした。笑)
「その姿からナマコの仲間と思われがちですが、実は貝の仲間で巻貝から進化したと考えられています。その多くは貝殻を持っていません。あっても体の中に埋もれているか、名残のような小さな貝殻を持っている程度。貝殻を捨てたことで自由にデザインできる体を得て、多種多様に発展してきた生き物なのです。」
DAY6
6冊目です。
20代前半までは時間を見つけては一人旅していた。その時もずっと日記をつけていたけれど、この本を読んでからその日記のつけかたが変わった。
カラフルでパワフルな下田さんの世界、イベントに行ってミーハーにサインも頂いてしまった思い出。これが初版本で、それを持ってるひとレア!とご本人に言われたのがちょっとした自慢。(またルールやぶってるけど…!)大きな目的のある旅もいいけど、ただ暮らす、食べる、寝る、その場所の人々と出会う、そんな旅をまたしたい。
「百万円を持って、神戸港から、上海行きの船に乗った。僕は20歳だった。仕事も辞めていた。」
DAY7
7冊目です。最後です!
多くの方がこの本を挙げているだろうなあと思いながらも、私もこの本で締め括らせていただきます。どう考えてもオリジナルの表紙の方がはるかに良いとわかっていつつ、この本をバイブルとしていた20代の私は自分でブックカバーを手作りして、そのまま本棚に並べておりました。恥ずかしいけどそれをアップ。(そしてオリジナルのカバーは実家に保管しているため手元になし!)
この本を持って、17歳から18歳の1年間、高校3年生を私はアラスカで過ごしました。アラスカで読むこの本は何もかもがしみて、何度も読みました。夏は太陽がしずまず、冬は真っ暗、自然に人間が生かされてる場所。星野さんの存在が、この本との出会いが私の人生にもたらしてくれたものはとても大きい。
「子どもの頃に見た風景がずっと心の中に残ることがある。いつか大人になり、さまざまな人生の岐路に立ったとき、人の言葉ではなく、いつか見た風景に励まされたり勇気を与えられたりすることがきっとあるような気がする。」
自分にとっての7冊を考えるのはとても楽しい時間でした。読み返しだしたらとまらなくなって、つい本棚の前から動けなくなってしまったり。あらためて本と自分との関わりを感じることができました。素敵な機会をくださったばななさん、ありがとうございました!
そして私のバトンは雑誌ランドネでずっと連載を一緒にさせて頂いている、登山家であり山岳ガイドの廣田 勇介さんに渡させていただきました。