45日め。
このレベルの大都市で、このレベルの封鎖を、そんなに長く続けられるはずはない、と誰もが思っていた4月頭からもう45日め。
もう、何も思わない。
いちいち一喜一憂しない。
建前ばっかりの公式発表も、真偽の分からない転送情報も、全部「ふーん」と受け流して、期待をしない、というのが結局一番心が穏やか。
区分上「自由に出歩ける」防範区に分類されている我が家も、実際は外に出ることが許されていない。発表上だけの数字のマジック。前提からして嘘やん…なのです。
日本で流れているニュースはあまり知らないのだけれど、私のいるところでは、根本的にはあまり何も変わっていないし、この1週間は野菜が全く手に入らずヤキモキし、明日から小ネギのみで暮らしていかなくてはならなかったところ、今日4分間だけ開いたネットスーパーで高橋名人並みの連打をして、やっとトマトとナスとえのきが買えて狂喜、みたいな状態です。笑
解放される時が解放される時。
1月に出した「スピリチュアルかあさん4」でこんな場面があったのだけれど、まさにこの言葉を自分の漫画ながら反芻しております。
娘6歳が「冬まで上海がふうさされていたらどうしよう…サンタさんが入ってこられない…」と本気で心配している。
大丈夫!冬はさすがにない。
(ないだろう、さすがに!)
週末は仲良したちとこっそりちょっとだけ乾杯したり、炭火で餅を焼いたり、オンラインで3箇所をつないでカラオケ大会をして懐メロを歌ったり、とても楽しかった。
今仮に、日本にいたとしたら、もしくは別の場所にいたら、一切何の悩みもないのかと言えば、そんなことはない。どこにいたって、どんな風に暮らしていたって、何かしらの何かは常にあり、何が起きるかわからない不安は一緒だ。
だからあまり先は見ないで、ちょっと先の楽しいことをいっぱい考えることにする。
そして今後の人生において、今知っている人も、これから出会う人も含めて今の上海で、このロックダウンを同時期に体験した人とは一生お酒を酌み交わす度にこの話で盛り上がれること間違いなし。
おいしいネタを日々蓄えていると思うことにする。