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送別会が多い春。仲良くしていた家族が次々帰国してしまって、寂しい!新参者だったはずの我が家が、2年経って気がつけばマンション内の古株と化している…!でも周りには5年、10年、15年ともっと上海ベテランたちがいる。ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。長くいる人ほどこの気持ちをたくさん味わってきたんだなあと思う。

海外にいる日本人同士の感じはなんだか特殊な雰囲気があって、いわゆる旅先のユースホステルにある雰囲気の拡大版と言えると思うのだけれど…同じ国から来ている、というのは上海のような大都市であってもそれだけで何かしらの連帯感を生む。ここでは「いつもの日常」も、同じクラスも、ご近所さんも、習い事も、全て流動的。毎日会えてた人も、明日は、来月には、会えなくなってしまう。そしてみんなそれぞれの場所に帰ることを知っている。だからこそ今一緒にいる時間を大切にする。

子供達の小学校もそれは同じで、日本よりはるかに転出入が多いしそれが当たり前なので、よく言えばぎゅっとしないし風通しが良いし、逆に言えば密度を濃くしていくのが難しい。子供達もお友達が新しく来たり帰ったりするのにも慣れていて、寂しがりながらもいつかは自分も見送られる、この暮らしはずっとは続かない、みたいことをみんな分かっている感じがする。とは言え子供にとっての「親の都合」は最強パワーワードだから、きっといろいろな感情がそこに渦巻くこともあるだろうけれど。

旅先が楽しければ楽しいほど、宿での一晩の語らいが濃いほど、別れの寂しさも大きい。特に今年帰ってしまう友達たちはあのロックダウンを一緒に乗り越えてきた仲間感が強いので、余計に感慨深い。私達はいつまでこの旅に留まるだろう。
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ということで送別会が多い、という冒頭の話に戻るけれど、みんな日本に帰ったら食べられないものを!となるので、北京ダックや羊を食べまくる🐏羊は好き嫌い分かれるけれど、我が家はみんな大好きなので、草原を味わう気持ちで串にかぶりつく。友達ファミリーと言ったらこのモンゴル火鍋のお店、360度ぐるっと肉だったのが、すごかった!!自分で好きなタレを調合するのが最高にうまいです。

また会える、また会おう。絶対だよ!!
そんな風に交わされる数えきれない約束の、どれくらいが真に叶うのか、それは誰にもわからない。けれどそれをただ信じて、手をふる。