t1jr3emy.JPGゲーマーだと思われているけれど私がするゲームはRPGがほとんど。
アクションとか、パズルとかはやらない。本も山ほど読むけれど、小説が多い。

考えてみると、私は「作られた世界」や「物語」が好きなんだな、と思う。
特に、完全に、100%、誰かの頭の中で構築されている世界。
だってそれっておもしろいじゃない?
なんの必要があってその人はどこにも存在しないその世界を考え出したのか。
何を思って、そこに生きる生き物や、言葉や、単位や、歴史や、食べ物を作ったのか。
それってどっから出てきたの?
それってもしかしたら地球を作った人の考えにも通じるかもしれないと思うと。

ノンフィクション小説も、ビジネス書やエッセイ、教養本みたいなのも読む。
現実ももちろん物語には違いないし、新しい切り口や視点をもたらしてはくれる
けれど、それはわりと実際的な人生に対する栄養。恋愛小説とかはこっちに入るかな。
そういうジャンルのものは「自分の中にどう消化するか」みたいな視点で読む。
そうじゃないものは、「そこに旅行に行く」みたいな視点で読む。

小さい時、おばあちゃんが寝る前に布団の中でしてくれた村の話。
ナウシカやラピュタの世界、グインサーガの世界、FFの世界、指輪物語の世界
、ミヒャエル・エンデの世界、イノセンスの世界、「パンドラの鐘」の中の古代の王国、
ヤマムラアニメーションの世界、あとはマグリットとか。
誰かの頭の中にしか存在していない世界と、そこに住む人たちと、その生活。
あまりにも完璧に作られた世界はそれ自体が勝手に動いていて、
語られる以外のその人たちの日常だって想像できる。

そんなわけで私は妄想から生まれた世界は
とてもよくその人の頭の中を語っていると思うのです。
その人がふと思いつかなかったら永久に存在しない、っていう
危ういバランスの上に成立してる。何がわからないって「他人の頭の中」ほど
分からないものはないから、他人の中に自分では決して思いつけないような
世界が生まれているのを見たいと思う。現実よりも。

大好きな本や絵本は何度も何度も、本当に何度も読む。映画も何度も観る。
どれだけ浸っても、その世界では単なる旅行者にしかなれないのが
悔しいんだけど。いつか自分自信が、そういう世界を作れたら、と思う。