
昨日は現在上野の森美術館で開催されているダリ展に、船でお世話になった姉的存在のRikaとゆきました。晴れていて、話もはずんでとても気持ちが良かった。
部屋で絵ばかり描いていると、逆に行き詰まって何も描けなくなることがありまして、そういう時に外に出かけて刺激を受けることは大事だなあと思います。ただし、そんなある晴れたのんびりとした日のサルバトール・ダリの刺激はかなりスパイシーなので注意が必要です。
クネクネしている・・。
絵のオーラがということですが(物理的にもクネクネしている絵も多いけれど)、とにかく「迷路」のような印象を受ける作品ばかり。迷い込んだらなかなか出口が見つからず 気づくと同じところをぐるぐるまわっている。けれどもしも出口にたどり着くことが出来たならば ここではないどこかにたどり着けるだろう、と思わせる。
もちろん画集などでダリの作品は知っていたわけですが間近で見るとまたいっそう彼の精神的歪みがリアルに感じられて、あのカーブした口ひげが今にもぐ~~んと伸びてきてからめとられてしまいそうな気分に襲われました。
こんな風に世の中が見えているならば
さぞかし生きるのが辛いだろうと
そして反面 こんな風に世界が見えるのは
なんとうらやましいことであろうかと思わせる
彼の精神構造とヒゲが気になって仕方がない無限のダリ・ワンダーランド。
カレンダーの中に一部 くねくねした絵が混じっていたら
今日以降に描いたものだと思ってくださいませ・・。
ちなみに私が一番気に入ったタイトル(作品ではなくタイトル)は
「9月末の3匹の焼いた鰯のある皿の中の電話」
です。
ああ、クネクネ・・。