
全ては「あのときたまたまああしてなかったら いままったくこうなっていなかったね」ということばかりだ。呪文みたいだけど そういうことだ。そして「あのとき」というのは常に「いまこのとき」の延長にある。今の一瞬一瞬が、ときにとてもドラスティックに、未来を変えるのだ。
縁とは何か。
縁こそがつまり、「全て」ではないのか。
私たちは縁によって作られていくつながりの中に生きていて それはいつでもダイナミックに形を変え、大きな円となってゆく。「タイミング」「めぐり合わせ」みたいな言葉の方が良い時もある。だからこそどんな小さな「兆し」にも「サイン」にも敏感でありたい。いつだって様々な事象が漣のように自分に押しよせてくるけれど この波に乗るのか それともその次の波に乗るのか そんな一瞬の判断で 全ては変ってゆくのかもしれないのだから。