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気づくとどんどん時間が経ってしまうので
今回のパリ紀行について書こうと思います。

この旅での私の二大ミーハー目的
①シャンゼリゼ通りをバゲットを小脇に抱えてそぞろ歩く は着いた次の日に達成されました。
続いて②蚤の市でアンティークのカフェオレボウルをゲットする です!
ベタでもいいんだい!

私はかなりコーヒーホリックなので
家でもよくカフェオレを作っています。
なので、カフェオレボウルがこんなにブームになる前から
自分用のお気に入りの器がひとつほしいな~とずっと思っておりました。
あの、ボッテリとしたフォルムがいいんだよな。
しかし、高い。フランスのアンティークボウル、日本で買うと異様に高いです。本場で探すのが一番。

そんなわけでパリジェンヌKIMIちゃんのガイドのもと、ヴァンヴ蚤の市に連れていってもらいました。ヴァンヴ蚤の市は、有名なクリニャンクールほど大きくはないけれど、その分たちの悪いお店などは少なく掘り出し物が多い、地元の人がよく訪れる市だそうです。わくわく!

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そもそもこういう雰囲気大好きなのです!
フリーマーケットとか、骨董市とか背骨がしびれます!
いろいろな物語に満ちたものがたちが並んでいて・・。関係ないですがHUNTERHUNTERでも私はゴンとキルアがオークションのためのお金稼ぎをするあたりのエピソードが大変好きです。

市にはいろんなものが並んでいます。
ほうほう、というものからえ、なんでこんなものまで?!という妙なものまで。(生徒手帳とかチケットの半券とか)時間を忘れて店から店へ、フランス語は分からなくとも「ボンジュール」と「値下げして」は覚えるべし。

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ダマも売れるでしょうか。


そして、あるある、カフェオレボウル~!
散々うろうろした結果、一目ぼれしたカフェオレボウルを2つ買いました。
ひとつは、キレイな青い色のもの、もうひとつは薔薇の絵が描いてあるいかにもフランスなもの。

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この超かわいいボウルが、2ユーロとかですよ!(負けてもらったけど)
これは我が家で早速カフェオレを飲んでいる図です。
手の中にすっぽりおさまる、日本の茶碗では小さすぎ、どんぶりでは大きすぎる絶妙サイズ。目的は見事達成され、ハッピーです。
その他にも私は花模様のクッキーの缶だの(右斜め後ろに見えるものです)、古い楽譜だの、東欧風のお皿だのいろいろ買ってしまったのですが、その中でも面白かったのが何故買ってしまったのか自分でもよくわからないのだけど、これ。

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そう、誰かが使っていた手帳、もしくは日記帳のようなもの。
フランス語なのでさっぱり分かりませんが、いろいろ書いてあります。
最初は買うつもりなかったのですが、途中ページをめくっていたら押し花がぺろっと出てきて、なんかキューンとしてしまったのです。
いつかどこかで生きていた誰かが、ここにこの花をはさんだときの気持ちを思い浮かべて。その誰かの、何気ない日常を思い浮かべて。
なんか良いではないですか。どういう人なのかな~、って思い浮かべるのが楽しいのです。

RPGで言うと、まさに「デナリはだれかのにっきをてにいれた」という気分だったのです。きっとこのにっきに、世界の謎を解き明かすヒミツが書かれているに違いない。このにっきを持っていることで、私は怖い組織から追われることになるかもしれませんが。

蚤の市、とっても良いです。

さっきあったものが、戻ってみればもうないかもしれない。
昨日はなかったものが、今日はあるかもしれない。
そのガラクタの山をちょっとどけてみたところに、宝物が埋まっているかもしれない。
ものすごくお金を出して買ったものが、本当はガラクタかもしれないし、その逆もあるかもしれない。

そんな偶然性とハプニングが軒を連ねる物語と歴史と偶然の交差点。
何重にも複雑に織り成される糸の中から何かに出会うために
人は何度も足を運ぶのでしょう。