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「インナーウィンター」
毎日毎日寒い日が続きます。
夜眠りにつくたびに、このまま仮死状態になって目が覚めないんじゃなかろうかと思うくらいです。
しかしもし、北国か南国、どちらかを選んで「住む」としたら私はおそらく、寒い方を選ぶと思います。
誤解しないで頂きたいのですが、私は夏も南国も大好きです。実家湘南だし。
ただ、寒いのも同じくらい、もしくはそれ以上に大好きだという個人的嗜好の話です。
暑いと、私は何も考えられなくなります。
寒いときの方が、真摯にいろいろな事と向き合える気がするのです。
アラスカにいた事も関係しているかもしれないし、いろいろな地域を旅していても、寒い地域(北欧や、アイルランドなど)の方が南の島より例えば人柄も、土地柄も“肌に合っている”気がします。

ところでアラスカの冬はすごかったなあ・・・。
何せ陽がのぼらないのです。ランチをしている時に日の出が見られて、学校から帰る頃にはもう沈んでいる。あれはちょっと参ったけれど。

確かに、寒いのは辛いです。電気代もかかるし、朝なんて最近ガタガタ震えます。
でも、冬の晴れた日の、肺が凍りそうなくらいの鋭利な空気が好き。
だから最近の寒さを辛く感じると同時に、四季を生きているなあ、という充足感が沸いてきてもっと寒くなれ、とも思う。
寒いからこそ人の温かさが身にしみる。
鍋を囲んだり、暖炉を囲んだり。
寄り添って巣篭もりし、温めあう。

その先にやってくる春、その兆し、季節の間のグラデーションを探すのもまた楽しいんだな。