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一番見えているはずの自分自身が一番見えづらい。
等身大もとくらし。29年もこの肉体と付き合ってきてこのていたらく。
自分という人間が結局どういうもので 何に悲しみ 何に喜び
どのような状態を不愉快に思い どのような状態を心地よく感じ
何に満足感や達成感を見出して 何を祈り何を望んでいくのか
近すぎて逆に焦点が合わない。

当然のことながら自分でも分からないことを
他の誰かが教えてくれるわけはなく
ひたすら自分でちゃんと向き合うしかないんだけれど。

自分でも思ってもみなかったような行動を取ってしまったり
出来ないと思っていたことが意外に出来てしまったり
そういう事はしないはずだと思っていたことを気づいたらしてたり。

というようなことがあると自分というシステムの中のどこかに
大きな大きなブラックボックスがあるなあ、と思う。
のぞいても仕組みはきっと分からないのだけど
そのブラックボックスの中では想像もつかない感情の化学変化が
起きてしまったりする気がして 面白いけれど怖い。

一番身近な宇宙人は自分自身。
だからみんな一生かけてコンタクトを試みていくんだろう。

高度な暗号を送ってみたり。

地面に変な模様を描いてみたり。

届くか分からないけれど、とりあえず語りかけてみたり。