Denali's Room 一語一絵

旅と猫とあんことスイカを愛する絵描き、デナリこと大野舞が日々をつづっています。

カテゴリ: movie

subaru
映画館で観たくて観にいきました、ノルウェイの森。私は一度高校生の時に原作を読み、最近映画を観る前にもう一度じっくり読み直した。同じ作品でも読む年齢が違うと全く印象が違うから面白い。作品は変わってないんだから、自分が変わってるんだ。植わった種は同じでも、年月を経る中で作品を自分の中でどう育てて印象として定着させたか、というのは人によって千差万別。はじめての作品を観る感じとは全然違う。

あまりに有名で全世界にファンの多い作品だから、賛否両論当然だろうし、映画と小説は最初から全く違うものだから、もう本当観る人の好みによる。だから好きに観てみんな好きな事言って、そのことを楽しめばいいと思った。感想を言い合ったりしてるうちに、自分がその作品のどこが好きだったのか、とか、作品のどういうところを大事にして欲しかったのか、とか昔はこう思ったけど今はこう思うとか、そんないろいろが確認できて、映画よりもそっちが楽しかった。

なので私は単純に作品のファンとして、自分の好みにしたがって感想を箇条書きにする。(以下ネタばれ)続きを読む

かりえてtぃう

「借りぐらしのアリエッティ」観てきました。
なんだか・・・だった周りの友達の前評判とは別に私とっても好きでした。
とっても「正しい」感じの映画でした。正しくはじまり、正しく展開して正しく終わる、楽しさ。好きな絵本を読んでいるときと似てる。
物語の意外性とか、謎に包まれた部分とか、壮大で深遠な世界観とか、スケールの異様なでかさとか必ずしも必要とは限らないと思います。
家とその家の周辺30メートル四方くらいで完結してる物語なのに、それでもやっぱり広がりを感じさせる美しい風景はすごい。
猫のニーヤのブサカワ具合がうちの猫に似ていたということと、終わったあとしばらくずっと主題歌が頭の中をまわり続けるということ。

ニーヤを借り暮らししたいよ。

chesha
やっとアリスインワンダーランドを見ました。

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@ Isla Mujeres

どうにもこうにも気分がふさがったので、昨日はお正月らしい映画を観ることにし、しかも大画面で観たほうがいいものにしようと思って「アバター」を観にいった。はじめはいかにもアメリカっぽい発想の設定にぞっとしたのだが、途中からえ~こんな話だったのか~という展開になって、意外性はそんなにないのだけど(そしてジブリの片鱗をところどころに見る気がするのは私だけ?)気づいたら160分経っていた。音楽が良かった。それから、何しろこれでもかの映像美・・。観るなら映画館で観るべき映画です。無知だったので2Dと3Dとがあるのを知らず、2Dで観てしまったことが悔やまれる。
とまあ、相変らずのレビューにもなっていないゆるい感想です。
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なんだかやることが多くて、気づいたら昨日もおとといも誰にも会わず何の予定もなかったので、ただの一言も言葉を発することなく家で仕事をしていた。今日も同じで、引きこもり3日目ともなるとさすがに口も心もコチコチに凝り固まっていくのが分かる。そうなってしまうと、もう何も楽しくないのだ。何のインプットもなく作業をしていられるのは2日が限界だ。ぎゃーと叫んで走り回りたいくらいの気分になったので今日は出かけることにした。でもいきなりたくさんの人と会ったり遠出したりするのが怖いとすら思えてしまうくらいコチコチだったので、こっそり映画を観にゆきました。
This is it.マイケルジャクソンの本当は行われるはずだったロンドンでのコンサートのリハーサル映像をまとめたドキュメント映画です。全世界2週間限定公開らしい。ネタバレというよりも、ただの感想です。

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あっという間に時間が経っていくなあ・・。
風景がぼんやりしてしまうほどだ。

個展が終わってから、大鍋の中身を出しつくして冷蔵庫(脳内)の材料も使い切り、何というかすっからかんになってしまったので次の仕事に向けてまた大鍋を沸騰させるべく、最近はいろいろなインプットに精を出す日々です。旅をしたり映画を見たり美術館に行ったり・・。そうするとまた、鍋の中にちょっとずつ液体がたまっていって、温度が上がり始めて、液体の中にいろんな形が像を結び始める。妙な例えですがそうとしかいえない感じ。

「南極料理人」は、見終わった瞬間にラーメンを食べに行ってしまいました。
一言で言うなら、そんな映画。(以下ネタバレも含みます)
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「クマだけで認識される人」
最近観たもののレビューを少し。完全に書くタイミング逃して、忘れそうです。
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img20070717_1.jpg「不死鳥の騎士団」を観ました。
これまで第一作から全部、映画館で見ています。
原作も原文で読んでいます。映画に関して私は1、2はとても好きだったのですが3、4はエピソードを削りすぎているのと展開が速いので楽しめなくて、だんだんテンションが下がっていました。原作は回を追う毎に暗さを増していておもしろいんです。
公開直後(むしろ公開前?)でしかも休日だというのに 朝の六本木ヒルズはガラガラで、しかも映画開始直後に地震でグラグラと揺れだしたのでどうなることかと思ったのですが。
しかし!そんな心配もなんのその。
超おもしろかったんですけど。
2時間半、ドキドキ、ワクワクしっぱなし!

以下ちょこっとネタバレありです。

絵は、思い出の中の初期ハリー。彼はどれだけ大きくなっても、すごい役者になっても、全世界の人に親戚のおばちゃんみたいに「昔はこんなに小さかったのにねえ・・」と生涯言われ続けるであろう、そう思うとちょっとかわいそうな人です。
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昨日公開初日の「ブラッドダイヤモンド」を観ました。久しぶりに「観てよかった」と思った映画。「面白かった」とか「感動した」というのとはまた全然違う、心に渇の入る映画です。

たまたま私のカレンダーの4月の絵もおりしもケニアだったので、載せてみました。
「マサイの戦士は夕暮れ時
年老いた象の背のバオバブの下で
恋人を待つ」

今も思い出す、ケニアの太陽。

以下、ネタバレというほどのものはないけれど、感想です。
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img20070315.jpg昨日は新宿にてパフュームを観ました。
単純に、素直に、おもしろかった。
古めかしいパリの街並の映像の感じも観ているだけで楽しかったし、前から2列目で見ていたのでスクリーンから何か匂ってきそうでした。(前過ぎて、登場人物の毛穴の1つ1つが直径10センチくらいに見えました。鼻の穴は、巨大なバランスボールみたいに見えました。)
ある殺人鬼の物語というよりも、ある収集家の物語というほうがやっぱりしっくりきます。殺人シーン、あっさりまとめすぎ・・・・そこはきっと本質じゃないからいいのでしょう。だから全然グロテスクさはなくてむしろ監督の「美意識」(と趣味?)がプンプン香ってきました。
うわさに違わぬラストシーンだったけれど、私はそのラストシーンよりももっとエンディングに近いワンシーンの方が印象に残った。

究極のパフュームとは一体どんなにおいなんでしょう・・ところで匂いと香りとの違いってなんでしょう・・・

ちなみに、私はISSAYMIYAKEのパフュームが好きなのでずっとそのにおいを漂わせています。ボトルの美しさも、パフュームの決め手ですな。

話がそれた上あまりレビューにもなっていませんが(いつものこと)おすすめです。

ちょっと急に里帰りしてきます。

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